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ドライブマンTG-1はアサヒリサーチ社の新商品モデル。セカンドカメラをフロントカメラの下に抱えるように装着するユニークな2カメラ式ドライブレコーダーである。つまり車室内前方に後ろ方向を映すカメラがあるということは、例の停車させられて外から暴行を受けた事件のような状況に自分がなったとしてもバッチリその状況が録画できるということだ。セカンドカメラの撮影は室内がメインゆえに後ろを走る車の撮影に関してはリアウィンドウにカメラを付けるタイプにはかなわないが、広角レンズを使用しているため、追い越しをかけられたあとはその様子が一部始終記録できるというメリットがある。240度の回転調整が利くので車体右側面を重点的に撮りたいという場合も対応可能だ。セカンドカメラの調整は接続点を支点に前後、左右それぞれに30度変えることもできる。
前方カメラとセカンドカメラが一体ということは配線もひとつ分で済み、装着も簡単というメリットがある。電源さえ取れれば買ったその日から安心のドライブが可能というわけ。カメラ画質は必要にして十分、状況に合わせた設定が可能。すなわち、フロントカメラは画質優先で撮りたければフルハイビジョンのモードで、長距離ドライブなど長時間録画したい場合は低ビットレートのハイビジョンを選択できる。ただし、セカンドカメラはVGAのみである。
TG-1のもうひとつの特徴は、自分の車両のウインカー信号やブレーキ信号も映像の中に記録できる点が挙げられる。あおり運転をかけられて、ウインカーを出したか出さなかったかが争点となることがあるという。そんな時でも記録に残っていれば証拠として役に立つ。ブレーキも同様だ。減速したという事実の記録は、いざという時有利に働くはずだ。本体のセキュリティーも万全だ。設定を変えるにはパスワードが必要なので盗難や思わぬ操作ミスで記録が消失することもないし、オプションのねじ穴付きSDカードぶたを使えばSDカードを盗難から防ぐこともできる。
駐車監視録画も完備している。走行後エンジンを停止すると自動的に監視カメラに早変わり。駐車中録画時間を設定した時間で当て逃げや車上荒らしを高画質で残すことができる。そして撮った映像は本体背面の画面で即座に確認できるほか、公式サイトからダウンロードした専用ビューアーを使用すればPCで2画面の映像を同時に見ることもできる。
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SDカードのオートフォーマット機能も便利だ。最初の設定から90日たつと自動でSDカードをフォーマットするというもの。これは長期間使用すると起こりがちなSDカードの不具合を解消するもので、定期的にフォーマットすることで常に最適化された状態でドライブレコーダーを使用できる。当然、すべての録画データは消去されるので、残しておきたい映像がある場合はオートフォーマットをオフにすることもできる。
あおり運転の恐怖を思い知らされたあの事件が社会問題になったのも室内を録画できる2カメラ式ドライブレコーダーがあればこそ。手ごろな価格であの恐怖から身を守れるドライブレコーダーが入手できるなら、ドライブマンTG-1の購入をためらう理由はない。
【スペック】
- 撮影画素:フロント=フルHD(1920×1080) セカンド=VGA(640×480)
- レンズ画角:フロント:水平108°/垂直57°/対角128° セカンド:水平128°/垂直84°/対角150°
- フレームレート: 1(駐車中録画時)/10/15/27.5fps
- 後方録画:○
- 駐車監視:○
- GPS:内蔵
- モニター:2.7インチ液晶
- 記録媒体:SDHC(Class10以上8GB~32GB対応)/SDXCカード(Class10以上 64GB~128GB対応)

webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。