第617回:乗用車より一足お先に電動化? ホンダが電動スクーターで仕掛ける宅配ビジネスの革命

2020.04.18 エディターから一言
ホンダの電動ビジネススクーター「ベンリィe:I」。
ホンダの電動ビジネススクーター「ベンリィe:I」。拡大

ホンダが電動ビジネススクーター「ベンリィe:」の市場投入と、フリート車両向けのコネクテッドサービスの提供を発表した。車両(バイク)とサービスの双方でスタートしたホンダの新しい取り組みは、配送の現場に変革をもたらすのか?

ホンダの「ベンリィ」というと往年の小型バイクを思い出す向きも多いだろうが、今日では2011年登場のビジネススクーターを指す。内燃機関モデルとしては50ccの「ベンリィ」(写真)と110ccの「ベンリィ110」がラインナップされる。
ホンダの「ベンリィ」というと往年の小型バイクを思い出す向きも多いだろうが、今日では2011年登場のビジネススクーターを指す。内燃機関モデルとしては50ccの「ベンリィ」(写真)と110ccの「ベンリィ110」がラインナップされる。拡大
電動パワートレインを搭載した「ベンリィe:I」。マフラーがなくなってすっきりしたリアのタイヤまわりと、リアシートやキャリア周辺の形状に注目。電動化に際しては、ビジネスユースに特化したベンリィの機能性を守るため、特にパッケージングで苦労したという。
電動パワートレインを搭載した「ベンリィe:I」。マフラーがなくなってすっきりしたリアのタイヤまわりと、リアシートやキャリア周辺の形状に注目。電動化に際しては、ビジネスユースに特化したベンリィの機能性を守るため、特にパッケージングで苦労したという。拡大

ビジネスバイクに電動化の波

ホンダのビジネスバイクといえば「スーパーカブ」を思い浮かべる人も多いだろうが、近年ではスクーターのベンリィが存在感を増している。市中から新聞や郵便の配達を知らせる遠心クラッチのサウンドが減ったのは、現場におけるスクーターの台頭を示す現象ともいえるだろう。今後はさらに大きな変化が訪れるかもしれない。ホンダが、ビジネス向け電動スクーターの投入を開始するからだ。

これまでベンリィには50ccと110ccの2タイプが存在したが、ホンダはそこに電動モデルのベンリィe:を追加。2020年4月24日に発売すると発表した。エンジン車のベンリィをベースとするが、電動パワートレインとバッテリーを搭載するため、各部に設計変更が行われている。モデル構成は“50cc以下”相当の原付一種「ベンリィe:I」と、“50cc超125cc以下”のクラスに相当する原付二種の「ベンリィe:II」の2タイプ。また、それぞれのモデルをベースに大型フロントバスケット、大型リアキャリア、フットブレーキなどを装備した「プロ」仕様も用意されている。

ベンリィe:の構造を簡単に説明すると、後輪に内蔵した駆動モーターで走行。動力源には、シート下のスペースに2個の着脱式リチウムイオンバッテリー「ホンダモバイルパワーパック」を搭載している。これは、2018年に発表された電動スクーター「PCXエレクトリック」に採用されているものと同じで、電動パワートレインについてもPCXエレクトリックと共通となる96V系のシステムを採用。重量増を嫌って回生ブレーキは非搭載となっており、電装品などを動かす12Vバッテリーにも、変圧器を介してモバイルパワーパックから電気が供給される。

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