第622回:狙いは雪上性能の向上にあり ミシュランの新しい冬用タイヤ「X-ICE SNOW」を試す

2020.07.01 エディターから一言
「レクサスRX」に装着された「ミシュランX-ICE SNOW SUV」。
「レクサスRX」に装着された「ミシュランX-ICE SNOW SUV」。拡大

ミシュランからスタッドレスタイヤの新製品「X-ICE SNOW」(エックスアイス スノー)が登場。新しいコンパウンドとトレッドパターンが実現した雪上&氷上性能はどれほどのものか。開発の舞台ともなった、北海道・士別のテストコースから報告する。

2020年6月30日に発表された「ミシュランX-ICE SNOW」。「X-ICE 3+」の後継を担うスタッドレスタイヤで、従来品の特徴だったトータルパフォーマンスのさらなる向上と、摩耗しても高いパフォーマンスを保ち続ける性能維持性の改善が図られている。
2020年6月30日に発表された「ミシュランX-ICE SNOW」。「X-ICE 3+」の後継を担うスタッドレスタイヤで、従来品の特徴だったトータルパフォーマンスのさらなる向上と、摩耗しても高いパフォーマンスを保ち続ける性能維持性の改善が図られている。拡大
試走会は北海道・士別のテストコースと、その周辺の一般道で実施。日本は、世界的に見ても冬の路面環境が厳しい国として知られており、ミシュランも冬用タイヤの開発を日本で行っている。
試走会は北海道・士別のテストコースと、その周辺の一般道で実施。日本は、世界的に見ても冬の路面環境が厳しい国として知られており、ミシュランも冬用タイヤの開発を日本で行っている。拡大
テストコースに並べられた試走車。今回のテストは、主に従来品である「X-ICE 3+」との比較という形で行われた。
テストコースに並べられた試走車。今回のテストは、主に従来品である「X-ICE 3+」との比較という形で行われた。拡大

間もなく到来する“冬用タイヤ選び”の季節

誰もが当事者となる可能性を含みつつ、今なお収まる気配を見せずに事態が進行中という新型ウイルスの疫病禍。世の中がそんな厄介な状況下で四苦八苦していても、なんとも無慈悲に進んでいくのが、季節の移ろいというものだ。

桜の花見もままならないというかつて経験したことのない春が終わり、灼熱(しゃくねつ)の季節が迫る今日の日本でも、もちろんそれは同様。そして雪国のドライバーにとっては、この先訪れる夏が終わると同時に、今年も準備しなければならないのがクルマの“冬支度”である。

特に「毎年必ず積雪がある」という地域で最も重要な冬用アイテムと言っても過言ではないのが、スタッドレスタイヤなるもの。ここに紹介するのは、ミシュランから新たにローンチされたアイテム、X-ICE SNOWである。

従来型である「X-ICE 3」のデビューから8年。コンパウンドは新たにしながらも、トレッドパターンを踏襲したことで名称を受け継いだ「X-ICE 3+」の登場からは3年ぶりの新製品となるのがこのモデル。今回は、コンパウンドはもちろんトレッドパターンも一新された、文字通りの“フルモデルチェンジ”ということになる。

フランス大手のタイヤメーカーとして知られるミシュランだが、スタッドレスタイヤの開発が行われるのは日本の地。豪雪地帯にも多数の都市が存在し、積雪路面が多くのクルマで磨かれる上に、日中に解けた雪が夜に再度凍りつくことで“ミラーバーン”と呼ばれる極めて滑りやすい凍結路面が発生しやすいのが、この国の冬の道路である。

世界的にもなかなか類を見ないこうしたシーンでは、日本のスタッドレスタイヤ、あるいは日本で開発されたスタッドレスタイヤでないと歯が立たないのは、今やよく知られた事柄だ。

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