第627回:逆境を乗り越えて今年も開催! 「オートモビル カウンシル2020」を振り返る

2020.08.16 エディターから一言
主催者展示のコーナーに並べられた、「イソ・グリフォA3/C」(手前)と「アルピーヌM63」(奥)。
主催者展示のコーナーに並べられた、「イソ・グリフォA3/C」(手前)と「アルピーヌM63」(奥)。拡大

あまたの自動車イベントが中止に追い込まれる中にあって、延期を繰り返しつつも、ついに開催にこぎつけた「オートモビル カウンシル」。従来とは異なる雰囲気に包まれた会場でリポーターが感じたこととは? 心に残った展示とともに、今年のイベントを振り返る。

コロナ禍のもとで開催された2020年の「オートモビル カウンシル」。会場では入場に際しての2度にわたる検温や、マスクの着用と手の消毒、および“ソーシャルディスタンス”確保の呼びかけなど、感染予防の対策が徹底されていた。
コロナ禍のもとで開催された2020年の「オートモビル カウンシル」。会場では入場に際しての2度にわたる検温や、マスクの着用と手の消毒、および“ソーシャルディスタンス”確保の呼びかけなど、感染予防の対策が徹底されていた。拡大
現場では、イベント会場の「幕張メッセ」が位置する、千葉市の「コロナ追跡サービス」への登録も勧められていた。
現場では、イベント会場の「幕張メッセ」が位置する、千葉市の「コロナ追跡サービス」への登録も勧められていた。拡大
イベント2日目の会場の様子。感染症予防のため、入場者数は初日が3000人、2日目と3日目は5000人と、制限が設けられていた。
イベント2日目の会場の様子。感染症予防のため、入場者数は初日が3000人、2日目と3日目は5000人と、制限が設けられていた。拡大
入場口での“厳戒態勢”に世相を思い知らされたものの、入場して展示車を前にしたら、暗い気持ちも霧散してしまった。写真はACマインズの1936年製「MG TA」と、現行の「モーガン4/4」。
入場口での“厳戒態勢”に世相を思い知らされたものの、入場して展示車を前にしたら、暗い気持ちも霧散してしまった。写真はACマインズの1936年製「MG TA」と、現行の「モーガン4/4」。拡大

多くの自動車イベントが中止となる中で……

年初に「東京オリンピック2020」の開催に思いをはせていたことさえ、今は懐かしく思える。世界の人々を震撼(しんかん)させた新型コロナウイルスの脅威は、いまだ収まることを知らない。感染拡大を防ぐため、東京オリンピックを筆頭に大小さまさまなイベントが延期や中止に追い込まれた。それは自動車業界も同様。2月下旬の「ノスタルジック2デイズ」を最後に、大型イベントが次々と“自粛”。7月22日には、年末恒例の日産自動車とNISMOによるファン感謝イベント「NISMOフェスティバル」も開催の見送りが発表されるなど、クルマ好きにとって暗いニュースが続いた。

その厳しい状況下で、どうにか開催にこぎつけたのがオートモビル カウンシルだ。当初の予定では4月3日~5日の開催であったが、まずはそれが5月に延期。その後、4月の緊急事態宣言発令やオリンピックの延期が決定したこともあり、こちらも開催期間を7月31日~8月2日へと再変更。一時は開催中止も懸念されたが、「コロナ禍にある環境下で、自動車文化を後世に伝えるという使命をまっとうする」(「AUTOMOBILE COUNCIL 2020開催のお知らせ」より)という実行委員会の決意のもと、晴れて開催されることになった。もちろん従来通りとはいかず、入場者数の制限をはじめとした多数の感染予防対策が講じられ、またステージイベントも中止となった。

実際に会場を訪れてみても、来場者の住所・連絡先や健康状態を確認する入場登録シートの提出、検温やアルコール消毒などの対応に、“withコロナ”の日常を実感。また、イベント主催者に加えて来場者自身が感染予防に配慮するのは大切なことであり、筆者も例年より取材相手との距離などに気を配りつつ、今回は展示車の撮影や鑑賞に重点を置いての取材とした。

このように、やや緊張を伴っての取材となった今回のオートモビル カウンシルだが、会場入りして多くの懐かしいクルマを目の前にすると、やはり心が躍り、いつの間にか前向きな気持ちを取り戻していた。

あなたにおすすめの記事
新着記事