日産GT-Rプレミアムエディション(前編)
2021.03.21 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師の連載企画「池沢早人師の恋するニューモデル」。今回は誕生から50年以上の歴史を誇り、和製ハイパフォーマンスモデルとして進化を続ける「日産GT-R」を題材に、その印象を語ってもらった。進化を感じる仕上がり
現在日産がラインナップする最新のGT-Rは、エンジンやサスペンション、トランスミッションのプログラミング、ブレーキシステムなど全方位にわたりブラッシュアップした2020年モデル。「速さの質」を追求すべく、これまで同社が培ってきたレーステクノロジーを投入し、さらなる深化を目指したという。
今回、池沢早人師先生がステアリングを握るのは「プレミアムエディション」。セミアニリン本革シートやナッパレザーのインストゥルメントパネルをセットとする「ファッショナブルインテリア」がオプション設定された上級グレードだ。いっぽう、フロントに積まれる最高出力570PS、最大トルク637N・m を発生する3.8リッターV6ツインターボや4WDのシャシーなど、パワートレインは他のGT-Rと変わらない。
都内から箱根のワインディングロードまでこのGT-Rを走らせた池沢先生に、早速感想をうかがってみた。
最新GT-Rの走りをどのように感じられましたか?
「従来モデルよりも全体的に良くなってますね。その仕上がりには、どことなく『ルーフCTR2』を思わせるものがあります」
ルーフのCTR2ですか!
「はい、まずはそう感じました。僕はR32の『スカイラインGT-R』に乗っていた時期があって、その後R35のGT-Rにも興味があったので、購入前提で試乗したんですよ。中央高速をズバーンとね。でも、足が硬いのはいいのですがハードなだけで一体感がイマイチ。サウンドもさほど魅力的ではなく、むしろそのとき乗っていった『マセラティ・グラントゥーリズモ』のほうがいいじゃん! と思って終わったのですが、最新モデルの足は、熟成され完成度がかなり上がっていますね。非常にしなやかです」
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