ポルシェ718ケイマンGTS 4.0(後編)
2021.04.25 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師による「ポルシェ718ケイマンGTS 4.0」の試乗リポート後編。前回、「さほど刺激的なエンジン特性ではないが、非常にバランスのいいスポーツカーである」と評した走りについて、より詳しく語ってもらった。退屈とは無縁の楽しさ
「まるで完璧にセッティングされたレーシングマシンのように運転しやすい」と718ケイマンGTS 4.0を評価した池沢早人師先生。そこで「運転しやすいクルマ=退屈なクルマ」ではないのか? と、あらためて尋ねてみた。
「このケイマンが退屈なクルマ? いやそれは絶対にないというか、あり得ないですよ。だってこのクルマ、マニュアルトランスミッションですからね。何といっても自分が思う通りの操作を、自分がやりたいタイミングでできる。これ以上にいいことはないし、退屈なんてしようがありません。ただ……」
ただ?
「あまりにも全体としてのレベルが高いため、“ここまで仕上がっているのだから、エンジンの高回転域でのパンチ力も欲しい”という、いわば“欲”が出てきちゃうんですよ」
なるほど、よくわかります。「GTS」を名乗るモデルへの期待のようなものでしょうか。
「その通りです(笑)。718ケイマンって確かこれの上にもうひとつ、スパルタンなやつがありましたよね?」
はい、あります。FIA GT4カテゴリーマシンをイメージさせる「718ケイマンGT4」ですね。最高出力420PSで、最大回転数8000rpmというGTS 4.0の上をいく超高回転型の自然吸気4リッター水平対向6気筒に、6段MTを組み合わせています。
「うーん、それはサーキットの香りがしますね(笑)。僕個人としては、それぐらいとがってたほうが好きかもしれません。スペックを聞く限りケイマンGT4、かなり気になります」
でも池沢先生のようにクルマに関してある意味ぶっ飛んでる人は別として(笑)、普通の人は、こちらの718ケイマンGTS 4.0でも十分満足できそうな気がしますが。
「ええ、それはもう間違いなく十分といえますね。僕が“ちょっと物足りない”と言ってるのはあくまでも、例えば上りコーナーの連続する富士スピードウェイの最終セクターでは物足りなく感じるだろうなぁというぐらいの話ですから、普通に高速道路などを走るぶんにはまっっっったく問題ないですよ」
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