アウディRS 5クーペ(後編)
2021.06.20 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師が「アウディRS 5クーペ」に試乗。オンロードに4WDを持ち込んだ「アウディ・クワトロ」の再来といわれる高性能クーペに、漫画界のレジェンドにして元JGTCレーサーが下した最終評価は?ライバルと比較すれば
「アウディドライブセレクト」を「Dynamic」にすれば、DRC付きスポーツサスペンションがまさにスポーツカー的な挙動と運転感覚へと大きく変化。最高出力450PSの2.9リッターV6ツインターボエンジンがもたらす速さも十分以上で、「狙ったラインを完璧にトレースするオンザレール感覚のコーナリングが楽しめる」とアウディRS 5クーペのパフォーマンスを評価した池沢早人師先生。
しかしその気持ちが今ひとつ盛り上がらないのは、このクルマが“セクシー”であるとは思えないから──だという。
ここまでのお話で、走りについては高く評価されていました。
「その通りです。繰り返しになりますが、ドライブセレクトを『Dynamic』にすればかなりスポーティーになることは間違いありません。純粋なスポーツカーとは若干テイストが異なりますが、例えばロングドライブの途中にあった山道を気持ちよく走ることのできるパフォーマンスの持ち主と紹介できます。そして『Comfort』での乗り味は、以前に申し上げた通りとても良好です。でも……」
でも?
「じゃあライバルとして誰もが思い浮かべるAMG以上にいいのか? と問われれば、実はそこまででもないかな、と。僕個人の印象としては、AMGの足のほうが現状ではまだ少しレベルが高いと思いますね」
レベルが高いというのは、具体的にはどういうことでしょう?
「まろやかで、しっかりストロークする──といった意味合いでしょうか。もちろん、伝統的な4WD『クワトロ』を採用するRS 5クーペの足も、路面をしっかりとらえますので不足はありません。つまり、評価する人が求める味つけや方向性に合っているかどうか、という部分が大きいのではと思います」
![]() |
![]() |
![]() |
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員に登録すると<月額550円(税込)>、続きを読むことができます。
登録初月無料! | クレジットカードで会員登録いただくと、ご契約いただいた日からその月の末日までが無料になります。いつでも解約可能です。 |
---|
- 毎月20本以上、新型車の試乗記が先取りで読める!
- 人気のさまざまな連載エッセイも、いち早く読める!
- 100車種超! 「谷口信輝の新車試乗」がぜんぶ読める!
- あの漫画家・池沢早人師の特集記事も堪能できる!
- 頭脳派レーシングドライバー山野哲也の車評が分かる!
- 『日刊!名車列伝』で世界の名車に毎日触れられる!
- 自動車メーカー関連グッズのプレゼントに応募できる!
- 話題のニューモデルのアツい走りが動画で見られる!