ポルシェ911 GT3(後編)
2022.06.05 思考するドライバー 山野哲也の“目” 新型「ポルシェ911 GT3」でまず目を引くのは、ボンネットのエアアウトレットや巨大なウイングをはじめとしたド派手なエアロパーツだ。箱根で試乗したレーシングドライバー山野哲也に、その効果のほどを聞いてみた。前がグッと沈み込む
「フロントの“エア抜き”がスゴいですねぇ」
ポルシェ911 GT3の外観をチェックしながらレーシングドライバーの山野哲也がうなる。ボンネットにうがたれた2カ所のエアアウトレット。ラジエーターとブレーキを冷却した空気がここから抜け、同時にダウンフォースも増加させるのだ。
リアに回れば、特徴的なスワンネックにつるされた大型ウイングがいやでも目を引く。ルマン24時間レースなどに投入されるレースカー「911 RSR」に準じた形状と機能を誇り、4段階の角度調整が可能だ。
レーシングパーツの開発にも携わる山野は、じっくりとGT3の空力パーツを観察する。言うまでもなく現代のスポーツカーの走りを決定づけるのは、良好なサスペンションに加え、エアロダイナミクスなのだ。
山野:フロントのエアアウトレットは効きますね。前がグッと沈みます。GT3は、ノーマルの911よりノーズが長いんじゃないですか?
実際、例えば「911 GTS」と比較すると、GT3のほうが3cmほどだが全長が長い。アグレッシブなエアロパーツのせいもあってか、数値以上に差を感じる。
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