マツダの新社長に毛籠勝弘氏が内定 2023年6月より新体制に移行
2023.03.17 自動車ニュースマツダは2023年3月17日、同年6月開催の第157回定時株主総会および取締役会に付議する、代表取締役の異動および役員人事を発表。新たな代表取締役社長CEO(最高経営責任者)コミュニケーション・サステナビリティ統括として、毛籠勝弘(もろまさひろ)氏を内定した。
あまたの改革を通して北米マツダの収益を改善
毛籠勝弘氏は1960年11月生まれの62歳で、京都産業大学法学部を卒業後、1983年にマツダに入社。長らく営業やマーケティングに携わり、2016年1月にマツダノースアメリカンオペレーションズ社長兼CEOに就任。北米市場におけるブランド価値の構築と収益性の改善に取り組んできた。現在は取締役専務執行役員コミュニケーション・広報・渉外・サステナビリティ・管理領域統括を務めている。
丸本 明現社長兼CEOは新社長への毛籠氏の抜てきについて、北米における新合弁工場の稼働や、次世代ラージ製品群および電動化モデルの展開、米国販売ネットワークの再構築などで手腕を振るい、北米市場を最も利益を上げるマーケットに成長させた実績を紹介。全体を俯瞰(ふかん)し、将来を見据えた考え方や発言ができること、不透明な時代だからこそ重要となるコミュニケーション能力の高さなども、選任の理由として挙げた。
一方、毛籠氏は自身の役割について、「まずは2022年11月に公表した2030年への経営方針(参照)を具体化し、実行すること」と説明。「大きな変化の時代を乗り越えるために全員の知恵を結集する。そのためにも現場に光を当て、現場が生き生きと活躍できる、現場を支援する風土を大切にしていきたい」「今日の経営を取り巻く環境は、個社では解決できない。こういう時代こそ創業者の初心に立ち戻り、人を信じ、自分自身を信じ、人とともにつくり上げるというマツダの強みを生かし、お取引先や地域の皆さまと大きなチャレンジに立ち向かっていきたい」と述べた。
(webCG)
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