ホンダ・シビック タイプR(後編)
2023.04.06 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバー谷口信輝は、新型「ホンダ・シビック タイプR」のこんなところに感心している! 歴代タイプRもよく知るプロを驚かせた、その走りの特徴についてリポートする。本当に、すごい
前編で新型のシビック タイプRを絶賛した谷口信輝。その魅力の一例として、こんなエピソードを聞かせてくれた。
「以前、このタイプRを大分県のオートポリスというサーキットで試乗したんですが、そのときもフロントがしっかり反応してよく曲がってくれる特性に仕上がっていることに気づいて驚きました。普通はフロントがよく入ると、最後はリアが負けてオーバーステアになることもあるんですが、そういうときに介入してくる電子制御の仕上がりがまた絶妙によくて、オーバーステアになるギリギリのところで、いい感じでブレーキをチャチャチャってつまんで、旋回姿勢を保ったままオーバーステアを防いでくれるんです」
「普通のファミリーカーだったら、それよりもはるか手前で『はい、ダメー!』っていって制御が入ってきちゃうだろうし、その入り方も『ガッガッガッ』っていう少し乱暴なもので、ドライバーはやる気を失っちゃう。でも、このタイプRは、オートポリスの右に曲がるダウンヒルコーナーへの進入で、リアがぱっと不安定になったとき、すすっとブレーキが介入してくれて旋回の姿勢にもっていったことが、本当にすごいと思いました。なかなかの制御ですよ、これは」
これほど精度が高く、走りに振ったスタビリティーコントロールを搭載しているタイプRについて、谷口は「正直、誰が乗っても速く走れます。つまり、プロじゃないと速く走れないということじゃなくて、クルマのほうが速く走らせてくれるんです」と説明した。
では、タイプRのもうひとつの魅力であるエンジンについては、どうだったのか?
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