ディフェンダー90 X-DYNAMIC HSE D300(後編)
2024.05.16 あの多田哲哉の自動車放談 タフなルックスが目を引くイギリス生まれのSUV「ディフェンダー」。ショートボディーのディーゼルモデルに試乗した多田哲哉さんは、同モデルが選ばれる理由は、決して悪路走破性だけではないという。クルマは道がつくる
このディフェンダーにも搭載されている独自の「水中走行探知=ウェイドセンシング」など、その走破性へのこだわりに感心する多田さんは、その背景にはイギリスという土地柄もあるのではないかと指摘する。
「日本も災害が多い国ですが、気象条件が短期間で最も変化するのはイギリスといわれています。なので、クルマの耐久テストや品質テストに最適な場所も、関係者の間ではイギリスのスコットランドといわれているんです」
「スコットランドでは一日のうちでも雨が降ったり雪が降ったり、いきなり晴れたりと、天候が目まぐるしく変わります。それこそ1週間も滞在すれば、世界中のあらゆる気候が体験できるといわれるくらいで、道も滑りやすくてアップダウンが激しい。『86』と『GRスープラ』の開発でも、激しい気象下での走りや安心感を確かめるためにスコットランドに出向きました」
多田さんはさらに「スポーツカーのテストコースとしておなじみの“ニュル”は、あくまでハイスピードコーナリングなどのテストがメインです。あそこでウエット路面のテストなんかやったら、それこそ命がいくつあっても足りません」と笑う。
「“クルマは道がつくる”といわれるように、ランドローバーのクルマづくりも、まさにそうしたイギリスの土壌が育んだものでしょう。ただ、イギリスでは、それを手ごろな価格で大量につくることができなかったんですね」
最新のディフェンダーは独立フレームに前後リジッドサスペンションという昔ながらの構造だった先代とは打って変わって、「レンジローバー」にも通じる最新のアルミモノコックに四輪独立サスペンションを組み合わせる。
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