スバル・レヴォーグ レイバック リミテッドEX(前編)

2024.09.26 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 はやりのSUVテイストをまといつつ、都会派クロスオーバーとして生まれた「スバル・レヴォーグ レイバック」。いかにも現代的なこのワゴンを、トヨタで車両開発を取りまとめてきた多田哲哉さんはどう評価する?
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こだわり屋“以外”にすすめたい

今回のテーマであるスバル・レヴォーグ レイバックを前に、多田さんは「このクルマが生まれたマーケティング会議の様子が目に見えるようです」と切り出した。

レヴォーグ レイバック(以下、レイバック)はその名のとおり、ステーションワゴンの「レヴォーグ」をベースに、最低地上高を55~60mmかさ上げとした200mmまでリフトアップして、内外装にSUV風の仕立てを施したクロスオーバーモデルである。

レイバックは現行=2代目レヴォーグの発売から、ちょうど3年遅れで追加された。開発担当氏によると、レイバックの企画はベースとなった2代目レヴォーグの開発途中には存在せず、それが発売されてから、あらためて企画された商品なのだという。

「レイバックが、スバルのエンジニア自身が、つくりたくてつくったクルマでないことは間違いないでしょう。そのコンセプトや技術内容に、新しいところはなにもありません」

「はっきり言って、機能や技術などをいろいろ考えて、楽しみながらクルマを選びたいクルマ好きには、レイバックは向いていません。逆にクルマ選びなんて面倒くさくて、そんなことに時間を使うのはもったいないと考えている人、かといって買ってしまった後に『あの装備が付いていない』とか『ここの性能が足りない』といった後悔もしたくない人に、レイバックはおすすめです」

「というのも、このクルマはまさに万能です。走る道も選びませんし、北国の人が買っても、南国の人が買っても、あるいは趣味でスキーやキャンプに出かける人が買っても、まず不満は出ないでしょう」

 
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