レクサスLBX MORIZO RR(前編)

2025.03.09 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「レクサスLBX MORIZO RR」に試乗。ちょっと背高なクロスオーバーのボディーにハイパワーエンジンを詰め込んだ、異質の高級ホットハッチである。箱根のワインディングロードでの印象を聞いてみた。
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

世界最小クラスの高級スポーツカー

「よくこんなパワーユニットを積んだものですね!」とレーシングドライバーの山野哲也が目を丸くするのが、レクサスのコンパクトクロスオーバー、LBX MORIZO RRだ。「トヨタ・ヤリス クロス」のコンポーネンツを活用したプレミアムモデルにして、304PSの最高出力を発生する1.6リッター直列3気筒ターボを搭載。トランスミッションには8段ATに加え、今回のテスト車のように3ペダル式6段MTも用意される。

つまりMORIZO RRは、コンパクトなLBXに「GRヤリス」の動力系を押し込んだものといえる。この連載で初めてノーマルのLBXを取り上げた際、(小さな高級車を)「いつかは出してくると思っていた」と語り、LBXのようなクルマの出現を以前から予想していた山野だが、さすがにMORIZO RRの弾けっぷりには驚きを隠せない。

山野:レクサスLBXは、若いカップルやファミリー向けに最適なクルマと考えていましたが、こんなスポーティーなグレードを追加してくるとは。

webCG:いうなれば、LBXのスペシャルグレードですね。スタンダードのLBXは、1.5リッターエンジン+電気モーターのハイブリッドですから、動力系からして違う。通常のLBXの価格が420万円からと、もともとヤリス クロスの2倍近い値づけでしたが、MORIZO RRは、AT、MTとも650万円からと、さらに高価になっています。

山野:そうですね。LBX MORIZO RRは、世界最小クラスの高級スポーツカーといっていいと思います。一般に「高級車」と呼ばれるクルマはボディーが大きいもので、それはSUV、クロスオーバーでも変わらない。例えば、マセラティやジャガーのそれらを思い浮かべてみてください。

 
レクサスLBX MORIZO RR(前編)の画像拡大
 
レクサスLBX MORIZO RR(前編)の画像拡大
 
レクサスLBX MORIZO RR(前編)の画像拡大
【レクサスLBX MORIZO RR】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4190×1840×1535mm/ホイールベース:2580mm/車重:1450kg/駆動方式:4WD/エンジン:1.6リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ/トランスミッション:6段MT/最高出力:304PS(224kW)/6500rpm/最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/3250-4600rpm/タイヤ:(前)235/45ZR19 95Y XL/(後)235/45ZR19 95Y XL(コンチネンタル・スポーツコンタクト7)/燃費:12.5km/リッター(WLTCモード)/価格:650万円

【取材時の燃費データ】
テスト距離:241.4km(市街地2:高速道路6:山岳路2)/使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:9.8km/リッター(車載燃費計計測値)
【レクサスLBX MORIZO RR】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4190×1840×1535mm/ホイールベース:2580mm/車重:1450kg/駆動方式:4WD/エンジン:1.6リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ/トランスミッション:6段MT/最高出力:304PS(224kW)/6500rpm/最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/3250-4600rpm/タイヤ:(前)235/45ZR19 95Y XL/(後)235/45ZR19 95Y XL(コンチネンタル・スポーツコンタクト7)/燃費:12.5km/リッター(WLTCモード)/価格:650万円
	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離:241.4km(市街地2:高速道路6:山岳路2)/使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:9.8km/リッター(車載燃費計計測値)拡大