イギリス、スウェーデンからの気になるニューモデル【フランクフルトショー09】
2009.09.19 自動車ニュース【フランクフルトショー09】イギリス、スウェーデンからの気になるニューモデル
フランクフルトモーターショー2009の会場には、ドイツ、フランス、イタリア以外のヨーロッパ勢もまた、魅力的なコンセプトモデルやニューモデルを送り込んできた。
■MINIの50周年
今年、ブランド誕生から50年を迎えるMINIは、アニバーサリーイヤーにふさわしい魅力的なコンセプトカーを展示、スポーティさを加速させる。
スポーツカーファンならずとも、心を動かされそうなのが、「MINIクーペコンセプト」と「MINIロードスターコンセプト」の2台。どちらも、低く構えたプロポーションと、潔く2シーターと割り切ったパッケージが特徴だ。全長3714×全幅1683×全高1356mmのサイズは共通で、よりユニークさを前面に押し出しているのがMINIクーペコンセプト。短いルーフと大型のルーフスポイラーの組み合わせがスポーティな印象を強めている。このスタイルで、テールゲートを備えるのも、MINIクーペコンセプトのユニークな部分。エンジンは、MINI ジョン・クーパー・ワークスのハイパワーユニットを受け継ぎ、スポーティなルックスにふさわしいパフォーマンスが、スポーツドライビングを楽しむファンを満足させるに違いない。
一方のMINIロードスターコンセプトは、ソフトトップを備えるオープンモデルで、MINIクーペコンセプトのスポーティさに、ロードスターコンセプトならではの爽快感とファッション性が加わり、ドライビングの楽しさが広がりそうな1台である。
■英国流ラクシャリー
イギリスの高級ブランドも、ニューモデルで攻勢をかける。ロールス・ロイスは、“ベイビーロールス”こと、「ロールス・ロイス ゴースト」を、ここフランクフルトで発表。日本でも近くお披露目の予定だ。
2009年3月のジュネーブショーにお目見えしたコンセプトカー「200EX」の生産型にあたるゴーストは、シンプルで力強いデザインを特徴とし、ファントムよりもとっつきやすいスタイルになったことで、より多くのセレブリティを魅了するのは必至。しかも、ファントムよりも小柄な、全長5399×全幅1948×全高1550mmのボディや、最高出力563psを誇る6.6リッターV12ツインターボなどにより、スポーティなドライビングを好むオーナードライバーを引き付けるはずだ。
スポーティなセダンといえば、アストン・マーティンが送り出す「ラピード」も気になる1台である。4ドア+テールゲートを備えるエレガントなセダンには、477psの実力を持つ6リッターV12が搭載され、トランスアクスル採用の6段オートマチックにより後輪を駆動する。速さと実用性、そして美しさをすべて兼ね備えたアストンの新しいスポーツセダンが、ファンの心を揺さぶるのは間違いない。
■ついにフルモデルチェンジ! サーブ9-5
長いモデルライフについに終止符を打ち、フルモデルチェンジに漕ぎ着けた「サーブ9-5」。フロントマスクは、最近のサーブの文法に則った、彫りの深いデザインを採用する一方、“コクピット”という表現がふさわしい伝統的なインストゥルメントパネルがサーブらしさをアピールする。
久しぶりのフルモデルチェンジだけに、フルタイム4WDの「サーブXWD」や電子制御リア「eLSD」、連続可変ダンパーの「サーブドライブセンス」、ヘッドアップディスプレイ「パイロッドHUD」など、技術的なアップデートにも積極的だ。
搭載するエンジンは、サーブお得意の“バイオパワー”、すなわち、バイオエタノール対応フレキシブルフューエエルの2リッターガソリンターボをはじめ、ディーゼル、ガソリンエンジンなど5タイプが用意される。ヨーロッパでは2010年にも発売が予定されているが、ご存じのとおり、会社そのものがGMの手を離れるのにともない、日本での販売がどうなるのか? その行方を見守る必要がある。
(文と写真=生方聡)
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