ベントレー・コンチネンタルGTスピード(4WD/8AT)【海外試乗記】
洗練されたテクノロジー 2012.10.29 試乗記 ベントレー・コンチネンタルGTスピード(4WD/8AT)ベントレーの高性能フラッグシップモデル「コンチネンタルGTスピード」。625psのパワーを手に入れ、同社史上最高速をうたう新型をドイツ・アウトバーンで試した。
見た目のデザインは控えめ
ベントレーの市販車としては史上最高となる最高速330km/hを実現した新型「コンチネンタルGTスピード」。そのプレス向け試乗会のスタート地点に選ばれたのは、ドイツ・ミュンヘン空港だった。英国ブランドのイベントの舞台としてはちょっと味気ないが、そこに込められた意図は明白。刺激的な試乗になることは、約束されたようなものだった。
それにしても、見た目は何とも控えめなGTスピードである。いや、確かに試乗車にはアップルグリーンをはじめとするカラフルな塗色がそろっていたが、デザイン上の「コンチネンタルGT」との違いは、ダークティント塗装とされたラジエーターとバンパーグリルに、スパイラル加工のエキゾーストパイプ、新デザインのアルミホイールといった程度。フロントフェンダーには新たに“W12”バッジが付けられていたが、これは今後、コンチネンタルGT/GTCにも装着されることになる。
むせ返るほど上質なインテリアは、おなじみのダイヤモンドキルト仕上げのパンチングレザーがシートやドアパネルなどにあしらわれているのが特徴だ。もちろん、エンジンスピン模様のダークティントアルミやカーボンのフェイシアなど、GTスピード専用のものを含めてレザーやトリムの選択肢はまさに無限と言ってもいい。