「前輪の前にあるスポイラー風のパーツは何のため?」

2007.12.29 クルマ生活Q&A 松本 英雄 ボディ
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「前輪の前にあるスポイラー風のパーツは何のため?」

最近のクルマには、フロントタイヤの前にスポイラーのようなパーツが取り付けてあることが多いように思います。これは、どんな効果があるものなのでしょうか?

お答えします。これは、高速走行時に空気の流れを整えるためのものです。

タイヤの前に垂直な形状でついていることが多く、少し柔らかい材質でできているものもあります。その場合、風が当たると変形して、風を真下に誘導します。
フロントにエンジンを搭載するクルマでは、エンジンルーム内の空気がうまく後方に排出されるようにして、熱を放散させる助けになります。また、雨の日には水滴が高速でタイヤにあたるのを防ぎ、ハイドロプレーニング現象を防ぐ意味もあります。

ハイスピードの時に意味を持つもので、クルマの高速化に伴って採用されることが多くなってきました。だから、最近のクルマにはこれがついていることが多くなっていますね。

松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。