メルセデス・ベンツ CL550【試乗記】
メルセデス・ベンツ CL550 2007.06.04 試乗記 ……1520万円“いろいろな輸入車にとっかえひっかえ乗れる”JAIA試乗会。 2人の『CG』編集者が、インプレッションをお届けします!
圧倒的な質感に溺れる
このクルマのことを悪く言う人をいまだに知らない。そこで眉に唾しながらステアリングを握ったのだが、結果的には、ひねくれ者の私もすっかりその魅力に打ちのめされてしまった。
ハードウェアの成り立ちはSクラスと同じはずなのに、なぜかCL550からは人の手の柔らかさ、肌の温もりのようなものをより強く感じた。
路面の荒れた西湘バイパスを走っていても、鋭角なショックはすべて封じ込められてしまう。それでいながらフラットな姿勢をピクリとも崩さないのは、車の基本設計もさることながら、ABC(アクティブ・ボディ・コントロール)のセッティングが優れている何よりの証拠だろう。
しかも、そんなえもいわれぬ快適性を、自動車を操る実感を何ひとつ損なわずに実現している点に、メルセデスの本領が現れている。冒頭のタイトルに偽りはない。
(文=大谷達也/写真=田村弥/『CG』2007年4月号)

大谷 達也
自動車ライター。大学卒業後、電機メーカーの研究所にエンジニアとして勤務。1990年に自動車雑誌『CAR GRAPHIC』の編集部員へと転身。同誌副編集長に就任した後、2010年に退職し、フリーランスの自動車ライターとなる。現在はラグジュアリーカーを中心に軽自動車まで幅広く取材。先端技術やモータースポーツ関連の原稿執筆も数多く手がける。2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考員、日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本モータースポーツ記者会会員。
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