マツダ・デミオ Casual 1.3リッター(5MT)【試乗記】
チャキチャキ走る 2002.11.28 試乗記 マツダ・デミオ Casual 1.3リッター(5MT) ……119.1万円 マツダの大ヒット作「デミオ」。2代目となった新型のベーシックモデルである、「CASUAL」の1.3リッター、しかも(レアな)5段マニュアル仕様に、webCGオオサワと、自動車専門誌『NAVI』の新人岡田威紀編集部員が乗った。
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いいクルマ感
:マツダの大ヒット「デミオ」の2代目に乗ったワケだけど、感想は?
:『NAVI』の佐藤トシキさんはじめ編集部員から、「新しいデミオ、いいよ〜!」と聞いていたんですが、乗ってみたらそのコトバどおり「いいクルマ感」がしました。
:「いいクルマ感」ときましたか。どのへんで感じたのか、聞いていきましょう。
:ちなみにテスト車は、「Casual」グレードのもっともベーシックなグレードですね?
:そう。デミオは、ベーシックな「Casual」、オシャレな「Cozy」と、スポーティな「Sport」の3種類にキャラクターがわけられていて、テスト車はカジュアルの1.3リッターモデル、5段MT仕様! 車両本体価格107.0万円の、いわゆる“最廉価グレード”だよ。
:ディンプル加工されたダッシュボードとか、CDオーディオとエアコンが収まる、シルバーのセンターコンソールなどの質感がカッチリしてます。
:マツダご自慢の、コンソールパネルと内部の機械類をセットにして組み付ける、“モジュール方式”センターコンソールがお気に入りか。
:やたらと解説調ですね。
:……モジュール方式は、コストダウンの決め手といわれている。
:それはともかく、新鮮な印象を受けました。
:シートのすわり心地とか、室内空間の広さはどうだった? 187cmと『NAVI』で一番背が高く、XLサイズのヘルメットしか入らない“巨大頭”で有名なオカダ君。
:“巨大頭”はほっといてください……。ともあれ、硬すぎないシートの座り心地はよかったです。ボクにとって問題のヘッドクリアランスも余裕たっぷり。
:そりゃすごい。ボディが大きくなったから、大柄なオカダ君でも余裕なのかも。全長×全幅×全高=3925×1680×1530mmは、先代と較べてそれぞれ125mm、10mm、30mm大きいし、ホイールベースも100mm長い。
:先代に較べて大きくなったサイズも、「いいクルマ感」を感じさせる一因かもしれないです。
Zoom-Zoom!
:走ってみてはどう? まずエンジンから。マツダが新開発した「MZR」は、1.3リッター版が91ps/6000rpmの最高出力と、12.6kgm/3500rpmの最大トルクを発生。
:低回転からトルクがあって、クラッチミートがラクでした。
:走り出すとどう?
:2000rpmから4000rpmくらいまで、トルクが厚い感じがします。街乗りがラクですね。5000rpm以上では、さすがにノイズが高くなりますが、2速で90km/h、3速で100km/h+αまでカバーするから、高速道路の合流とか追い越しも普通にこなせた。「Zoom-Zoom」ってカンジですよ。
:ちなみに、5速での100km/h巡航は3000rpm。オーディオも聞こえるし、同乗者と普通の声で会話できる。気になるトコロはあった?
:エンジンは気持ちいいんですが、シフトフィールがちょっと気になりました。横方向はちゃんと動くのにタテはグニャっとして、ギアが入ったのか入らなかったのかわかりにくい。
:走行中は何度もシフトするからね。シフトフィールは大事なポイントだ。
:ところで燃費が気になったんですけど。ボクが乗ったとき、トリップメーターは300kmを超えてたのに、燃料計を見るとガソリンが1/3ほど残ってたから。
:今回の参考燃費は11.5km/リッター。このクラスとしてビックリするほどよくはないけど、試乗した時は、大人3人+撮影機材を積んで山道を走ったりしたからリッパなもの。ということは、大人3〜4人で旅行に出かけた場合、燃費はだいたいこれくらいってことかな。
気が利いてる
:ハンドリングはどう? Zoom-Zoomしてた?
:どの速度域でもステアリングは適度な重さを保つし、路面状況も手に伝わってきます。
:新型デミオに採用した、エンジン回転数感応式パワーステアリングのおかげかな。
:コーナリングは、イメージ通りに曲がれるっていう感じ。ハンドルを切ったら「これくらい曲がる」という感覚に沿う。
:乗り心地は?
:ゴツゴツした突き上げが少なくて、よかったです。高速道路で速度を上げると、段差を通過した後上下にフワフワすることもありましたが、適度に柔らかくていい乗り心地だと思います。
:これでお値段が107.0万円。オカダ君的にはどう?
:日産「マーチ12c」(5ドア/5MT)の109.5万円、トヨタ「ヴィッツ U」の1.3リッターモデル(5ドア/5MT)の118.5万円より安い。チャキチャキ走るし、ハイトワゴンならではの広さと実用性がある。後席スライド機構で荷室を大きくしたり、ヘッドレストを抜かないでダブルフォールディングできるのは、撮影機材を積むにも使い勝手がヨカッタ。
:付け加えると、荷室からもフォールディング操作ができるのが便利。「荷物が大きすぎて入らない」と思ったら、すぐにスペースを拡大できる。
:生意気いうようですけど、気が利いてます。
:さすが、ハイトワゴンのヒットを飛ばしたデミオ!
:ベタなオチですねえ。
:ところで、「Zoom-Zoom」って、どういう意味?
(文=webCGオオサワ&NAVIオカダ/写真=清水健太/2002年9月)

大澤 俊博
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