キャデラック・エスカレード プラチナム(後編)
2017.10.26 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 前回に続き、今回もアメリカンフルサイズSUV「キャデラック・エスカレード」に試乗する。辛口の採点をしつつも、どこかエスカレードに対する愛情(?)を隠しきれない谷口。エスカレードに貫かれた“かっこよさ”というものを、谷口視点でじっくり語ってもらおう!筋がしっかり通ったクルマ
試乗したキャデラック・エスカレードに辛口の採点をした谷口信輝。しかし、クルマのよさを谷口なりに評価しているところもあるように思われた。エスカレードのどんなところが心に残ったのか。引き続き谷口に語ってもらうことにしよう。
「なんかね、キライじゃないんですよ、このクルマは。さすがに1300万円も出せないけれど、なんとなく乗っていたい感じがするんですよね。たとえば、知り合いがこのエスカレードを持っていたら『ちょっと1週間くらい貸してよ』って頼んでウチに乗って帰る。それでウチの妻を『一緒にドライブ行こうよ』って誘ってみたくなりますね。もしかしたら、妻は10分くらいで『もう帰ろうよ』って言い出すかもしれないけれど、なんか、そんなことをしてみたくなる楽しさがこのクルマにはあるんですよね」
谷口はエスカレードのどこに惹(ひ)かれるのか?
「え? だって、これ、格好だって悪くないじゃないですか。直線的でカクカクしているのもデザイン上の特徴ですが、なんといってもこの大きさが魅力なんでしょうね。正直、日本の某有名SUVに比べたら、エスカレードのほうが断然かっこいい。これに乗って『オラオラオラ!』って、ちょっとかっこつけてみたくなりますよ」
つまり、このクルマに乗って楽しんでいる人たちの気持ちが理解できなくもない、ということのようだ。
「こういうクルマがあって、こういうクルマに乗りたがる人がいるっていうのは、なんとなくわかりますね。いや、僕自身は買いませんよ。でも、キャラクターがちゃんと確立していて、筋が通っている。だからイヤじゃないんだと思います。僕が苦手なのは、何度も言うようだけれど、例の伝統あるSUV。あのクルマ、シャシーはダメなのに、ものすごくパワーのあるエンジンを積んでいたでしょ? ああいうのは筋が通らないと思うんですよ。でもね、エスカレードのシャシーは飛ばすのに不向きで、そもそも飛ばそうという気にもならないけれど、それとエンジンの性格がよくマッチしていますよね」
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