ルノー・メガーヌ ルノースポール(前編)
2018.12.13 谷口信輝の新車試乗 “最速のFF車”を目指すハイパフォーマンスモデル「ルノー・メガーヌ ルノースポール」の実力やいかに? ワインディングロードでむちを入れたレーシングドライバー谷口信輝が、その印象を報告する。ビックリするほどよく曲がる!
ルノー・メガーヌ ルノースポール(以下、R.S.)といえば、「ああ、『ホンダ・シビック タイプR』や『フォルクスワーゲン・ゴルフGTI』とニュルブルクリンクでのFF最速の座を賭けて競い合った、あのスポーツモデルね?」と皆さんはピンとくるはず。今回、谷口信輝に試乗してもらったのは、そのメガーヌR.S.のフルモデルチェンジ版。ちなみに、新型ではまだニュルブルクリンク・チャレンジを行っていないため、どの程度のタイムをたたき出すかはわかっていない。
そんな新型メガーヌR.S.から降り立った途端、まだ私がなにも尋ねていないのに、谷口は自ら進んで「もう、サイコーです!」と宣言したものだから、私たちスタッフ一同は意外に思った。私が記憶する限り、こんなことは過去に一度もなかったはずだ。
「いやあ、素晴らしい運動性能ですね」
谷口の言葉は止まらない。
「エンジンパワーも結構あるし、旋回性能が高くてすごくよく曲がる。前輪駆動なのに、アクセルを踏んだままグイグイと曲がっていけるところもすごい。ドライビングモードの切り替えでは、ノーマルより1段階上のスポーツが一番いいですね。それより上のレースにすると電子デバイスがほとんど効かなくなって、より高いドライビングスキルが要求されるようになります。例えば、前輪に無理にパワーをかけたらトルク・アンダーステアになるし、限界付近ではリアもちょっとふらつき気味になったりする。まあ、サーキットでちょっと無理をさせながら走るときにはレースモードが都合いいのかもしれないけれど、公道を走るんだったらスポーツがちょうどいいでしょうね。それにしても、このスポーツとレースのすみ分けがきっちりできているところも、素晴らしいと思います」
谷口は、ここまでの言葉をほとんど一気にまくしたてたのである。それどころか、話したいことがもっともっとありそうな感じだったが、聞き手としてはもっと掘り下げたい部分もあったので、まずは「スポーツモードが気に入ったということは、スタビリティーコントロールの介入の仕方がイヤじゃなかったという意味ですね?」と逆に質問してみることにした。
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員に登録すると<月額550円(税込)>、続きを読むことができます。
登録初月無料! | クレジットカードで会員登録いただくと、ご契約いただいた日からその月の末日までが無料になります。いつでも解約可能です。 |
---|
- 毎月20本以上、新型車の試乗記が先取りで読める!
- 人気のさまざまな連載エッセイも、いち早く読める!
- 100車種超! 「谷口信輝の新車試乗」がぜんぶ読める!
- あの漫画家・池沢早人師の特集記事も堪能できる!
- 頭脳派レーシングドライバー山野哲也の車評が分かる!
- 『日刊!名車列伝』で世界の名車に毎日触れられる!
- 自動車メーカー関連グッズのプレゼントに応募できる!
- 話題のニューモデルのアツい走りが動画で見られる!