ジャガーIペースHSE(後編)
2019.07.04 谷口信輝の新車試乗 ピュアEV「ジャガーIペース」の走りにポジティブな印象を抱いた谷口信輝。所有することも頭をよぎる一方で、マイカーとして使うには気になる点もあるという。それは一体、何なのか?スタミナについては安心できる
これもこの連載では何度か紹介したエピソードだが、谷口信輝はスマホのバッテリー残量が少なくなると落ち着かなくなる性質で、出掛けるときはいつも充電用バッテリーを持ち歩いているという。
電気自動車の場合も同様で、バッテリーをギリギリまで使い切ることはせず、どちらかといえば早めに充電したくなるタイプ。そんな谷口ゆえ、試乗中は残走行距離を何度も確認していたのだが、どうやらIペースは航続距離に余裕があると感じ取ったようである。
「最初に乗り始めたときは残走行距離が210kmだったけれど、これだけ長い間ワインディングロードをガンガン走っても、まだ170km以上残っている。ちょっと前の電気自動車でこれだけ走ったら、もう残りわずかになって早く充電したくなっちゃいそうだけれど、これなら安心ですね」
ポルトガルで開かれたIペースの国際試乗会に参加した私は、130km/h制限の高速道路やワインディングロードを遠慮なしに走り回っても、1充電で250kmは余裕で走れることを確認している。谷口にその話を聞かせたところ、こんな答えが返ってきた。
「とはいえ、残り50kmになったら、そろそろ『どこかに充電器はないかな?』って探しちゃいそうな気がします。そういう意味でいえば、本当に安心して走れるのは200kmくらいですかねえ。あとは、充電施設がどのくらいあるかですよね」
いやいや、それがいまやすごい数なのだ。ジャガーも加盟する日本充電サービスが2018年4月に発表したプレスリリースによれば、同社のネットワークに属する充電器の数はすでに全国で2万基を超えているとのこと。このうち、急速充電の数はなんと約6000基。注意深く見ていると、たしかに街角のコンビニなど、ちょっとしたところにも急速充電が普及していることに気づく。
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