ロータス・エキシージ スポーツ410(後編)

2019.11.21 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 雨のワインディングロードで驚きのパフォーマンスを見せた「ロータス・エキシージ スポーツ410」。一方で谷口信輝は、足まわりにロータス車共通の特徴があるという。プロが指摘する、その“くせ”とは何なのか?
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ちょっとやそっとじゃ滑らない

雨の箱根で試乗したロータス・エキシージ スポーツ410について「メチャクチャ楽しい!」と語った谷口信輝。その神髄を「すべての情報が伝わってくる」ことにあると即座に見抜いた眼力は大したものだが、谷口だったら、この“ジャジャ馬”も容易に御せるのではないか?
「正直にいえば、このクルマの限界を引き出してみたい感じはすごくしますよね。どの辺が限界かを探ってみたい。でも、公道でそれを試すのは、かなり危ないでしょ。発進加速をやってみたのも、タイヤの限界を調べるのが目的だったんですが、どうもトラクションコントロールが切れないみたいで、そこまではたどり着きませんでした。だから、サーキットみたいなクローズドコースで一度走らせてみたいですね。それで限界を探りたい」

試乗車に装着されていたのは、公道用のサマータイヤとしてはかなりグルーブが浅い「ミシュラン・パイロットスポーツ カップ2」(フロント:215/45ZR17、リア:285/30ZR18)だったが、それでも驚くほど優れたグリップ力を発揮してみせた。これだけ路面を捉える力が強いと、たとえウエットコンディションでも一般のドライバーがテールスライドに持ち込むのは至難の業だろう。
「いやー、簡単じゃないですよ。いまもまだタイヤは全然温まっていないけれど、それでもちょっとやそっとでは滑らない。この軽量ボディーに285とかなり太いタイヤをリアに履いているから、かなりのポテンシャルがあると思いますよ」

もっとも、谷口がこの日、エキシージを限界まで攻めなかったのには、もう少し別の事情も関係していたようだ。

 
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