ロータス・エリーゼ スポーツ220(後編)
2021.03.25 谷口信輝の新車試乗 ロータスのライトウェイトスポーツカー「エリーゼ スポーツ220」に谷口信輝が試乗。ワインディングロードでの走りを高く評価する一方で、納得のいかないところもあるというのだが……?コーナリングでの挙動が……
谷口信輝がスポーツカーになによりも強く期待するのは、おそらくレスポンスの鋭さだろう。そしてこのレスポンスを磨き上げるうえで最も重要なファクターが“軽さ”である。その意味で言えば、量産スポーツカーのなかでも最軽量モデルのひとつであるエリーゼに谷口が心引かれるのは当然かもしれない。
「ステアリングを切れば、特に前荷重を意識したりしなくても、自然にすっと曲がっていく。やっぱり軽いクルマはいいですね」
エリーゼがターンインでみせたマナーについては谷口も満足したようだが、その後の挙動に関しては軽い疑問を呈した。
「リアに重量物を積んだミドシップだから相対的にフロントが軽いでしょ? だから、コーナリング中にアクセルを入れていくと、フロントのグリップが負けてコーナリングの軌跡が少しアウト側に広がっていってしまう。つまり、フロントよりもリアが勝っている“ドッシリ系”のハンドリングですよね」
端的に言うと、エリーゼはパワーオンで軽いアンダーステアを示す傾向があるようだが、これは谷口のようにかなり攻め込んだ領域でなければ感じられないことだろう。それと、谷口はなにもアンダーステアを全面的に否定しているわけではない。
「ほとんどのドライバーにとって、アンダーステアは自分でコントロールできるけれど、オーバーステアはコントロールしきれない。その意味で言えば、エリーゼのセッティングは安全方向ともいえますね」
つまり、エリーゼがアンダーステアを示し始めたらシャシーの限界が近づいてきた証拠であると受け止め、ペースを落としたほうがいいということになる。これは、限界付近で突如としてオーバーステアに転じるハンドリングよりもはるかに安全で扱いやすいと評価できるだろう。
「でも、ひとつだけ解せないことがありました」
ほほー。ライトウェイト好きの谷口にもエリーゼに疑問を感じるところがあったようだ。
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