BMW M240i xDriveクーペ(前編)

2022.10.13 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 BMWのコンパクトなスポーツクーペ「M240i xDriveクーペ」に、レーシングドライバー谷口信輝が試乗。BMW M社が開発にかかわった4WDモデルが味わわせてくれる、“駆けぬける歓び”とは?
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走りのプロも感心

今回、谷口に試乗してもらうBMW M240i xDriveクーペは、多彩なバリエーションがそろう「2シリーズ」のなかでも特別な一台だ。

「クーペ」「グランクーペ」「アクティブツアラー」「グランツアラー」の4モデルをそろえる現行2シリーズにあって、エンジンを縦置きにする後輪駆動ベースのプラットフォームを唯一用いているのが、このクーペモデル。BMWの誇りともいうべきストレート6をラインナップしていることも、クーペモデルだけの特徴である。

そのなかでもM240i xDriveクーペは、“Mパフォーマンスモデル”と位置づけられる高性能版で、B58B30Bと呼ばれる3リッター直列6気筒エンジンを搭載している。このさらに上をいく“Mハイパフォーマンスモデル”の「M2」も、間もなく発表される見通しだ。ちなみにこちらは同じストレート6でも「M3」や「M4」と同じS58系エンジンを搭載。最高出力はM240iの387PSを大きくしのぐ450PSを発生するいっぽう、駆動系は4WDを採用するM240iとは異なり、まずはRWDがデビューするもよう。もちろん、足まわりの設定や装備品も大きく異なってくるだろう。

いずれにせよ、われわれはまだ新型M2の姿を目にしていないのだが、先にひとつだけ申し上げておきたいことがある。それは、谷口がこのM240iを「これでもか!」というくらい絶賛したことにある。なかでも彼が特に称賛したのが、その良好なバランスにあったのだが、これについてはおいおい説明することにしよう。

「いやあ、いいですよね、このクルマ」 

M240iで走り始めてものの10mと進まないうちに、谷口はそう言い始めた。

 
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