トヨタがヘリテージ活動を「TOYOTA CLASSIC」として推進【オートモビル カウンシル2025】

2025.04.11 自動車ニュース webCG 編集部
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!
トヨタ・セリカ リフトバック1600GT
トヨタ・セリカ リフトバック1600GT拡大

トヨタ自動車は2025年4月11日、同日に開幕した「オートモビル カウンシル2025」(会期:4月13日まで)の自社ブースにおいて、今後のヘリテージ活動を「TOYOTA CLASSIC(トヨタ クラシック)」として推進すると発表した。

「セリカ リフトバック1600GT」のリアビュー。リアコンビランプは、型取りされつくられた新品が使用されている。
「セリカ リフトバック1600GT」のリアビュー。リアコンビランプは、型取りされつくられた新品が使用されている。拡大
インテリアも新車同然にレストアされた「セリカ リフトバック1600GT」。
インテリアも新車同然にレストアされた「セリカ リフトバック1600GT」。拡大
「TOYOTA CLASSIC(トヨタ クラシック)」の活動内容を説明するトヨタ博物館の榊原康裕館長。
「TOYOTA CLASSIC(トヨタ クラシック)」の活動内容を説明するトヨタ博物館の榊原康裕館長。拡大
GRヘリテージパーツによってレストアされた「トヨタ・スープラ(A70型)」。
GRヘリテージパーツによってレストアされた「トヨタ・スープラ(A70型)」。拡大
GRヘリテージパーツによってレストアされた「トヨタ・スープラ(A80型)」。
GRヘリテージパーツによってレストアされた「トヨタ・スープラ(A80型)」。拡大
「オートモビル カウンシル2025」のトヨタブースには1989年のコンセプトカー「トヨタ4500GT」も展示されている。
「オートモビル カウンシル2025」のトヨタブースには1989年のコンセプトカー「トヨタ4500GT」も展示されている。拡大

トヨタは同イベントに2016年の第1回から出展。2018年以降はトヨタ博物館として、クルマ文化の醸成をテーマにブース展示を行った。2024年は旧車レストア、パーツ供給など各活動を「トヨタクルマ文化研究所」とし、トヨタ社内の各部署で行われているヒストリックモデルのレストアや復刻パーツの供給を体系的に展開するとしていた。

今回は、そのトヨタクルマ文化研究所をトヨタ クラシックに改め、具体的な活動内容の説明と、レストアを行った展示車両の説明をトヨタ博物館の榊原康裕館長が行った。

トヨタ クラシックでは、ヘリテージカーの保存・継承をはじめ、末永く乗り続けるためのヘリテージパーツの開発と継承、クルマ文化に触れる場づくり、レストアを通した人材育成によって技術とノウハウの継承を掲げている。

ヘリテージカーの保存・継承には、ヘリテージパーツの企画・販売を行う「GRヘリテージパーツ」がサポート。現在「トヨタ2000GT」や「スープラ(A70/A80)」「カローラ レビン/スプリンター トレノ(AE86)」「ランドクルーザー(40系)」「MR2(SW20)」などを中心にヘリテージパーツを復刻・再販している。

クルマ文化に触れる場づくりについては、トヨタ博物館と富士モータースポーツミュージアム、そして「Vintage Club by KINTO」という旧車コミュニティーが運営されている。トヨタ博物館は2025年1月に来場者数800万人を達成。Vintage Club by KINTOにはレストアされた「チェイサー(100系)」や「カローラ レビン(27系)」「セリカXX」など旧モデルのレンタカーが利用できるサービスもあり、好評を博しているという。

レストアを通じた技能とノウハウの伝承は、「グローバル生産推進センター」を通じて国内外のさまざまな研修を実施。レストアを行いながら先人たちが培った挑戦のDNAを学び、車両を工場出荷状態に復元することにトライするという。グローバル生産推進センターでは、年間1台ペースでレストアを進めており、これまでに3台を完成させている。

トヨタブースには、トヨタ クラシックの活動によってよみがえった「セリカ リフトバック1600GT」や、GRヘリテージパーツを用いたレストア済みの初代と2代目「スープラ」に加え、「90スープラの究極系」といわれる「スープラ“A90ファイナルエディション”」、1989年に発表したコンセプトカー「4500GT」も並んでいる。

(webCG)

関連キーワード:
スープラ, トヨタ, オートモビル カウンシル2025, セリカ, 4500GT, ヘリテージカー, 自動車ニュース