ホンダが新型軽乗用BEV「N-ONE e:」を発売 295kmの一充電走行距離を実現
2025.09.11 自動車ニュース![]() |
本田技研工業は2025年9月11日、新型電気自動車(BEV)「N-ONE e:(エヌワンイー)」を、同年9月12日に発売すると発表した。
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295kmの一充電走行距離を実現
ホンダN-ONE e:はガソリンエンジン搭載の軽乗用車「N-ONE」をベースとする軽BEVであり、国内向けとしては「ホンダe」以来の乗用BEVとなる。「e:Daily Partner(イーデイリーパートナー)」をグランドコンセプトに掲げ、日々の暮らしを生き生きと活発にしてくれる“日常のパートナー”を目指したとのこと。
ボディーのスリーサイズは全長×全幅×全高=3395×1475×1545mm。全長と全幅は当然として、床下にバッテリーを積む設計ながら全高もN-ONEと同サイズを実現。空気抵抗を抑えて電費向上に寄与するとともに、一般的な立体駐車場(全高1550mm以下)を利用できるのもメリットだ。車両重量は1030kg。
エクステリアはN-ONEのデザインをベースにしつつも、BEVならではのクリーンなイメージを強調。ガラスを含めたテールゲート全体を強い張りを持たせた曲面とすることで上質な立体感と軽快で安定したスタンスを表現したという。フロントグリルには廃棄されたホンダ車のバンパーをリサイクルした素材を使うなど、環境負荷低減を図っている。
インテリアはN-ONE e:専用の仕立て。インストゥルメントパネル上部を薄さが感じられる造形とすることで室内の広がりを感じられる空間にするとともに広い前方視界を確保。N-ONEよりもドライバーに37mm近づけたステアリングホイールも合わせて、運転のしやすさにも配慮している。ベーシックグレードは台座も廃したディスプレイレス仕様が標準。車両とスマートフォンをBluetooth接続することで音楽が楽しめる。インパネ上部のベージュ加飾には植物由来のバイオ樹脂を採用し、純正アクセサリーのフロアカーペットは使用済みペットボトルなどを再資源化した素材を活用。エクステリアと同様に地球に配慮した素材を積極的に選んでいる。
フロントに搭載される駆動用モーター(交流同期式)は最高出力64PS、最大トルク162N・mを発生。駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は29.6kWh(82.7Ah/358V)とされており、WLTCモード計測による一充電走行距離は295kmを実現。バッテリー冷却・加温システムも搭載する。アクセルペダルの操作だけで加減速から完全停止まで可能な「シングルペダルコントロール」機能をホンダの軽乗用車として初採用している。
安全運転支援機能の「ホンダセンシング」を全車に標準装備。ホンダの軽としては初めて「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」を搭載したほか、衝突事故の二次被害軽減を支援する「衝突後ブレーキシステム」を「N-VAN e:」に続いて採用した。
N-ONE e:が搭載するホンダセンシングの機能は以下のとおり。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 先行車発進お知らせ機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 標識認識機能
- 渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)
- オートハイビーム
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- パーキングセンサーシステム(フロント/リア)
- 急アクセル抑制機能
ボディーカラーは新色の「チアフルグリーン」をはじめ、「プラチナホワイトパール」「フィヨルドミストパール」「シーベッドブルーパール」「ルナシルバーメタリック」の全5色を設定。ルナシルバー……以外はすべて3万3000円のオプションとなっている。
グレードは「e: G」と「e: L」の2タイプを設定。前者はディスプレイレスのスタンダードタイプで、すっきりとした室内空間が特徴(9インチのディスプレイオーディオをディーラーオプションとして設定)。後者は9インチのホンダコネクトディスプレイ(ナビゲーション連動)や14インチアルミホイール、本革巻きステアリングホイール、急速充電機能(e: Gではオプション)を標準装備としている。
価格はe: Gが269万9400円でe: Lが319万8800円。
(webCG)