メルセデスブースには日本初公開モデルが一挙集結【ジャパンモビリティショー2025】

2025.10.30 自動車ニュース 渡辺 慎太郎
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コンセプトAMG GT XX
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メルセデス・ベンツ日本は2025年10月29日、ジャパンモビリティショー2025(会期:11月9日まで)で、ミュンヘンのドイツ国際モーターショー(IAA)でワールドプレミアした「コンセプトAMG GT XX」や「GLC with EQテクノロジー」、上海モーターショーでお披露目した「Vision V」、新型「CLA」などを日本初公開した。

メルセデス・ベンツGLC with EQテクノロジー
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Vision V
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新型CLA
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AMG GT XXはAMGが独自に開発した電気自動車(BEV)専用のプラットフォームに、4ドアのボディーをかぶせたコンセプトモデル。アキシャルフラックスモーターと呼ばれる薄型で高出力のモーターを3基(リアに2基、フロントに1基の4WD)搭載し、これをハイパフォーマンスバッテリーで駆動する。最高出力は1360PS、最高速は360km/hを超えるという。バッテリーはセルを直接冷却することで常に最適な温度を保ち、約5分の充電でおよそ400kmの航続距離を稼ぐことができる。V8のエンジンサウンドを室内だけでなく室外へ向けても聞かせるなど、BEVながらAMGらしさを備えたスポーツモデルとなっている。

GLC with EQテクノロジーは、実質的には「EQC」のフルモデルチェンジ版なので、現行のGLCは引き続き併売される。新しいBEV専用プラットフォームを採用し、前後にモーターを置く「4MATIC」だが、状況に応じてフロントモーターを切り離して後輪駆動とする「ディスコネクトユニット」を装備。不必要なバッテリー消費を避け、713kmの一充電走行距離(WLTPモード)を実現している。バッテリー容量は94kWh。最高出力は489PSを発生する。フロントグリルの形状は1960年代のメルセデスのそれをオマージュしており、オプションで942個のライトが埋め込まれたイルミネーテッドラジエーターグリルも選択可能。標準仕様のインテリアは、1枚のガラスの中に3枚の液晶ディスプレイを組み込んだ「MBUXスーパースクリーン」がダッシュボードを覆うが、オプションの「MBUXハイパースクリーン」は1枚の液晶ディスプレイで運転席から助手席までをカバーする、現時点ではメルセデスで最大のスクリーンとなる。

Vision Vはバン専用のBEV用プラットフォームを採用。いわゆるファミリー向けミニバンだけでなく、VIP向け高級シャトル、あるいはさらにゆとりある空間を備えたラグジュアリーリムジンなど、多様なニーズに応えるかたちで、2026年には発表される予定とのこと。

(文=渡辺慎太郎)

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