ホンダが新型電動モーターサイクル「WN7」を一般公開
2025.11.05 自動車ニュース 拡大 |
本田技研工業は2025年11月4日、イタリア・ミラノで開催されているモーターサイクルショー「EICMA 2025」(会期:11月4日から9日)で、電動モーターサイクル「WN7」を一般公開した。
一度の充電で140kmの走行が可能
ホンダWN7は、「風になる(Be the Wind)」をコンセプトに開発された同社初の大型電動モーターサイクルであり、欧州では2025年9月に発表されていた。
パワーユニットには、搭載性に優れた軽量コンパクトな水冷のインバーター一体型モーターを専用開発。エンジン車にして排気量600cc相当となる50kW(約68PS)の最高出力と、同じく1000cc相当となる100N・mの最大トルクを発生し、街なかでの発進・停止時や郊外でのクルージング時でも、ゆとりのある走行を実現するという。また動力伝達には新規開発のギアボックスを介したベルトドライブを採用しており、高い静粛性も追求している。
いっぽう、駆動用バッテリーには新規開発した容量9.3kWhの固定式リチウムイオン電池を採用。急速充電を可能にするCCS2(Combined Charging System Type2)規格と、一般家庭にある普通充電Type2規格の充電口を備え、急速充電では30分でバッテリー残容量20%から80%までの充電が可能。普通充電では残容量0%から100%まで、2.4時間以内で充電が完了するという。フル充電時の航続距離は、WMTCモードで140kmだ。
また電動モーターサイクルならではの機能として、スロットルオフによる減速時にモーターで電力回生を行う、回生ブレーキも採用。回生の強さ(減速度)を左手ハンドルスイッチ操作によって選択できる、減速度セレクターも装備している。
さらに、左手ハンドルスイッチとスロットル操作により、速度を調節しながら前・後進できる微速前後進機能(ウオーキングスピードモード)も搭載。切り返しや、街なかの狭い駐車場スペースなどでの取り回しのしやすさに寄与するとしている。
生産はホンダ製二輪車のマザー工場である熊本製作所が担い、今後電動化が進むグローバル市場に供給していくという。
(webCG)



































