ホンダ・プレリュード(前編)
2025.12.14 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が新型「ホンダ・プレリュード」に試乗。ホンダ党にとっては待ち望んだビッグネームの復活であり、長い休眠期間を経て最新のテクノロジーを満載したスポーツクーペへと進化している。山野のジャッジやいかに!?ホンダの勇気をたたえたい
山野哲也がプレリュードから降り立つ。「クリスタルブラックパール」のボディーに合わせてジャケットもパンツも黒でコーディネートした姿が絵になる。24年ぶりに販売されるプレリュードは6代目。かつてはデートカーとして一世を風靡(ふうび)した存在だが、もちろん山野も魅了された世代の一人だ。多感な時期に販売されていたのは世界初の後輪操舵機構を搭載した3代目だったという。
「ボンネットが低くてリトラクタブルライトで、カッコいいクルマでした。4WSを搭載していて、それがすごかったという印象を持っています。リアの操舵によって電車みたいな動きをするといいますか。特に低速コーナーで逆位相になったときはすごくよく曲がる。なのでどちらかというとデートカーというよりもスポーツカーという視点で見ていました」
「それにしても……」と山野は続ける。
「この時代に2ドアクーペをよく復活させたものです。研究開発から相当大変だったと思いますが、まずはその勇気をたたえたいです。ホンダの原点復帰の第1号ではないでしょうか。スポーツにこだわって、その他のメーカーがやっていない技術を投入するという意味での原点です。自社生産というところにも価値があります」
ホンダに再びスポーツクーペの灯をともした新型プレリュードはホンダ自慢の2モーター式ハイブリッド「e:HEV」を搭載。基本事項を確認しておくと、2リッターエンジンは最高出力141PSを、駆動用モーターは184PSをそれぞれ発生し、通常時はエンジンが発電してモーターが駆動するシリーズハイブリッドとして機能。低負荷の高速巡行時にはエンジンが直接前輪を駆動し、モーターはアシストに回るという具合である。プレリュードならではの機能として8段ATのようなアップシフト/ダウンシフト感が味わえる「S+シフト」が備わっている。
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