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【スペック】240G:全長×全幅×全高=4695×1785×1550mm/ホイールベース=2780mm/車重=1570kg/駆動方式=FF/2.4リッター 直4DOHC16バルブ(163ps/6000rpm、22.6kgm/4000rpm)/価格=286万円(テスト車=350万8900円/HDDナビゲーションシステム=42万6300円/本革シート表皮(フロントシートヒーター付)=17万3250円/G-BOOK mX Pro専用DCM=4万9350円)

トヨタ・マークX ジオ240G(FF/CVT)【短評(前編)】

「マークX」ブラザーズ 2007.11.07 試乗記 近藤 俊関 顕也 トヨタ・マークX ジオ240G(FF/CVT)
……350万8900円

トヨタの新型クロスオーバーモデル「マークX ジオ」は、本当に「マークX」のファミリーといえるのか?
『webCG』近藤と関が比べてみた。
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兄弟じゃない!?

コンドー(以下「コ」):どうしたん、今日はスーツ姿で?何をカッコつけてんの?
関(以下「せ」):ご覧ください。こちらが、トヨタの新型車「マークX ジオ」。気分は『オトコの真ん中でいたいじゃないか』。佐藤浩市のCMにすっかりヤラレました。
コ:それは、素の「マークX」……。これは、違うやん。
せ:マークX“ジオ”ですから。なんなら、あとは「ジオ」ってことで……
コ:あかん。ズレてるわ。パッと見、ワゴンボディには見えるけど、ホンマに「マークXのワゴン版」なん? どうも怪しい。

せ:鋭い! ジオは、「東京モーターショー2005」で評判だったコンセプトカー「トヨタFSC」を、そのまま商品化したものなんです。4人分のメインキャビンにエクストラシートを組み合わせた6座モデルで、「セダンとミニバンのクロスオーバー」という、それはそれはユニークな……
コ:「鋭い!」っていまどき使うか? で、それが「マークX」の派生モデルだと……
せ:全っ然関係ないんです。XはFRで、ジオはFF。プラットフォームから異なります。エンジンも、シートも、なにもかも。
コ:まぁメーカーは、同じやな。売ってるお店(トヨペット店)も。

せ:上質感や走りのよさなど“質的な部分”が「マークX」に共通するとのことです。
コ:兄弟といわれてもビミョーなわけや。FFハッチバックの「オーリス」や「ブレイド」がベースなんやし、「ブレイド・ジオ」のほうがよっぽどシックリくるやん。

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【スペック】トヨタ・マークX300Gプレミアム(6AT):全長×全幅×全高=4730×1775×1435mm/ホイールベース=2850mm/車重=1530kg/駆動方式=FR/3リッターV6DOHC24バルブ(256ps/6200rpm、32.0kgm/3600rpm)/価格=362万2500円(テスト車=446万5650円/レーダークルーズコントロール=10万800円/HDDナビゲーションシステム+スーパーライブサラウンドシステム+ETCユニット=54万8100円/本革シート(シートヒーターつき)=19万4250円)
【スペック】トヨタ・マークX300Gプレミアム(6AT):全長×全幅×全高=4730×1775×1435mm/ホイールベース=2850mm/車重=1530kg/駆動方式=FR/3リッターV6DOHC24バルブ(256ps/6200rpm、32.0kgm/3600rpm)/価格=362万2500円(テスト車=446万5650円/レーダークルーズコントロール=10万800円/HDDナビゲーションシステム+スーパーライブサラウンドシステム+ETCユニット=54万8100円/本革シート(シートヒーターつき)=19万4250円) 拡大
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X度チェック

せ:「マークX」ユーザー同様、高めの年齢層で「家族とミニバンで過ごしたことがあるひと」の受け皿がジオということなんです。
コ:そうは言っても、第一印象は大事やで。せめて、見た目は似せたほうがええやろ……トヨペット店専売モデルらしーいミドルネーム付けただけやったとしても。

せ:「名は体を表す」といいますが?
コ:じゃ、とにかく「マークX度チェック」いくか!

せ:ジオは売れ筋とはいえ下位グレードの「240G」。対するマークXは、よりによって、最上級の3リッター「プレミアム」ですか。
コ:外観は別にかわらへんて。だいたい説明が長いねん。

せ:こうして見ると、ジオの大きいこと。
コ:見た目は全然違うけど……似てるところもあるかな? グリルのデザインとか。「マークX族のオスとメス」ゆう感じやね。
せ:どっちも額に「×」マーク。
コ:「バッテン」じゃなくて「エックス」。念のため。

せ:サイドのキャラクターラインが目立ちます。サイドガラスの輪郭といい、真横から見たときが一番似てる!
コ:……そうかぁ?
せ:ホイールのデザインだって、パッと見は同じ。
コ:スポークの本数は違うけどな。

せ:リアはまた、ハッキリ違います。「マークX」の特徴的なマフラーエンドは、ジオの反射板に似てなくもないけれど……
コ:セダンとワゴンやから、しゃあない。
せ:ジオのウィンカーはLEDの9灯式。ニューモデルの強みというか。
コ:あっ、マークは同じ!
せ:……。

せ:そのエクステリア、真横から見れば伸びやかながら、高さもあるのでズングリとした印象です。
コ:ミドルエイジ向けモデルらしく、ちょいメタボ。
せ:ちょっとふっくらした、フェミニンな感じなんですよ。好き嫌いが分かれるデザインでしょう。
コ:まぁ、好き嫌いで選べばいいんと違うの。つぎは、その「質的な部分」をチェックしよ!
(後編につづく)

(文=webCG近藤俊、関顕也/写真=高橋信宏、峰昌宏(M))

関 顕也

関 顕也

webCG編集。1973年生まれ。2005年の東京モーターショー開催のときにwebCG編集部入り。車歴は「ホンダ・ビート」「ランチア・デルタHFインテグラーレ」「トライアンフ・ボンネビル」などで、子どもができてからは理想のファミリーカーを求めて迷走中。

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