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2/161895年に開催されたパリ‐ボルドー往復レースに、自前のクルマで出場するエミール・ルヴァソールとルネ・パナール。
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3/16世界初のガソリン自動車であるカール・ベンツの「パテント・モートルヴァーゲン」(1886年)。エンジンは乗員の後ろ、後軸の上に搭載されていた。
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4/16「パテント・モートルヴァーゲン」に搭載された単気筒水冷4ストロークエンジン。ボア×ストロークは90×150mm。排気量は950ccほどで、最高出力は0.7kW程度だった。
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5/16ゴットリープ・ダイムラーが初めて製作した四輪車。「妻へのプレゼント」と称して購入した馬車を改造したもので、エンジンは後席の床に穴を開けて搭載された。
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6/16ダイムラーが1889年のパリ万博に出展した「シュトールラートヴァーゲン」。
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7/16急死した夫から、フランスにおけるダイムラーエンジンの製造権を引き継いだルイーズ・サラザン。
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8/16パナール・エ・ルヴァソールが製作した初めての自動車。人が背中合わせに乗車する“ドサド”と呼ばれる形式のクルマで、エンジンは車体中央に搭載されていた。
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9/16パナール・エ・ルヴァソールが開発した、初のフロントエンジン車。ダイムラー製のV型2気筒エンジンが、前軸のほぼ真上に搭載されていた。
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10/161894年7月22日に開催された、史上初の自動車競技、パリ‐ルーアン・トライアルの様子。速さを競うものではなく、「旅行者にとって安全で運転しやすく、かつ走行経費の少ない車」を探すという趣旨で行われた。
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11/164番目にゴールしたフロントエンジンのパナール・エ・ルヴァソール。トライアル後のジャッジを経て、プジョーと並ぶ“1位”に選ばれた。
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12/16パリ‐ルーアン・トライアルとパリ‐ボルドー往復レースでのパナール・エ・ルヴァソールの好成績により、“システム・パナール”の有用性は広く知れわたるようになった。
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13/161901年に登場した「35hpダイムラー・メルセデス」。“メルセデス”というブランド名を冠した最初のモデルであり、モータースポーツでも活躍を見せた。
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14/161946年に登場した「パナール・ディナ」。大衆車メーカーへと転向を図ったパナールが最初にリリースしたモデルで、FFの駆動レイアウトや軽量なアルミボディーなど、凝ったメカニズムを特徴としていた。
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15/161963年に登場したスポーツカーの「CD」。前年のルマンでクラス優勝したレーシングカーのロードバージョンといった趣で、高性能グレードの「ラリー」では180km/hの最高速を実現していた。
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16/16パナールにとって最後のモデルとなった「24」。「ディナ」の流れをくむ「PL17」の後継モデルにあたり、1967年まで生産された。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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