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2/20現在の東京都武蔵野市八幡町から緑町にかけての地域に存在した中島飛行機武蔵野製作所。約5万人の従業員が働いていたという敷地面積56万平方メートルの工場跡地は、今日では公園や集合住宅、高齢者総合センターなどに使われており、また周辺には、工場から延びる鉄道跡を利用した遊歩道も整理されている。
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3/201917年に設立された、飛行機研究所を起源とする中島飛行機。三菱や川西、川崎を超える、東洋最大の航空機メーカーだった。
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4/20水平対向エンジンを核とした、左右対称の構造が特徴の「シンメトリカルAWD」。長年にわたり受け継がれてきたスバルの独自技術であり、同社製4WD車の特徴となっている。
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5/201957年に登場した「プリンス・スカイライン」。セミモノコックのボディーにド・ディオンアクスル式のリアサスペンション、60psの1.5リッターエンジンなど、当時としては非常に先進的なモデルだった。
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6/20中島飛行機の創業者である中島知久平(1884-1949)。
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7/20「四型」をベースに開発された量産機「五型」の製造の様子。日本の民間会社が開発し、日本人によって設計された飛行機として初めて制式採用された機体であり、陸軍向けの101機を含め、118機が生産された。
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8/20中島知久平の故郷である、群馬県太田町(現太田市)に建てられた中島飛行機太田工場。戦後は東京・三鷹工場とともに富士工業の母体となった。
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9/201925年に稼働した、東京工場の本館の写真。現在の東京都杉並区荻窪に位置していた。
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10/20航空機用の空冷星形14気筒エンジン「栄」。零式艦上戦闘機や一式戦闘機“隼”など、さまざまな軍用機に搭載された。
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11/20栃木県のスバル研究実験センターにて、「スバル360」とともに展示される「ラビット」。富士工業および富士重工業では、1968年までスクーターの製造が行われた。
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12/20展示車両のリアに書かれた「DONRYU WORKS」の文字。呑龍工場とは太田工場の別称で、同じ太田に位置する大光院(呑龍さま)にあやかったものだ。
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13/20エンジニアとして長年にわたり活躍した百瀬晋六(1919-1997)。小型乗用車の試作車「P-1」や軽乗用車「スバル360」、水平対向エンジンを搭載した「スバル1000」など、さまざまなモデルの開発を主導した。
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14/201947年に登場した「たま電気自動車」。燃料が不足していた時期には活躍したものの、朝鮮戦争のぼっ発による鉛(バッテリーの材料となる)の価格高騰や、燃料統制の解除によってガソリンが手に入りやすくなったことなどから、市場から次第に姿を消していった。
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15/20たま自動車初のガソリン乗用車となった「プリンス・セダン」(写真は1954年型)。車名の「プリンス」は同年行われた皇太子の立太子の礼にあやかったもので、同年、社名もプリンス自動車に変更された。
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16/20デビュー当初の「スバル360」や「サンバー」に採用されていたエンブレム。六連星のマークは、富士重工業誕生にいたるエピソードを表したものだ。
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17/20練習機「ビーチクラフトT-34メンター」のライセンス生産により、航空機事業への復帰を果たした富士重工。今日でも、旅客機や輸送機、対潜哨戒機などの大型部品や、ヘリコプターの製造などを行っている。
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18/20富士精密工業の母体となった中島飛行機東京工場の建屋。エンジン生産にまつわる提携を経て、富士精密工業はともにブリヂストンから出資を受けていたプリンス自動車と合併。富士重工業に“合流”することはなかった。
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19/20小型乗用車の試作である「P-1」。日本初のフルモノコックボディーの採用など、革新的な技術が多数取り入れられたクルマだったが、20台が生産されたのみで市販化には至らなかった。
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20/20「てんとう虫」の愛称で親しまれた「スバル360」。1958年から1970年までの12年で、累計約39万台が生産され、日本にモータリゼーションを引き起こした。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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