「さいたまイタフラミーティング2018」の会場から
2018.12.14 画像・写真首都圏で開催される“イタフラ車”のミーティングイベントとして、急成長を遂げているのが「さいたまイタフラミーティング」だ。イタリア車、フランス車好きの有志により行われているアットホームなイベントで、イタフラオーナーやイタフラファンなら誰でもウエルカムという気さくな雰囲気もあって人気となっている。
年を重ねるごとに参加台数が増加しており、より多くのクルマと人が集まれる場所として、2014年から開催地を現在の「さいたまスタジアム2002」(埼玉県さいたま市緑区)の東駐車場に変更。今年(2018年)も、昨年の675台を大幅に上回る868台もの参加車両が集まり、スタジアムの周辺は朝からイタフラだらけとなった。
イベント自体はオーナー同士の交流がメインだが、実行員会による“おもてなし企画”として、イタフラ専門ショップなどに協賛してもらっての、さまざまな自動車関連グッズが当たる大抽選会とじゃんけん大会も実施された。
イタフラ好きによるイタフラ好きための、ユルくてアツいミーティングの様子をお届けしよう。
(文と写真=大音安弘)
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1/30会場となった「埼玉スタジアム2002」は、東北自動車道の浦和インターチェンジからも近く、都心からのアクセスも良い立地。今年は868台もの参加車が集まった。これだけの数の青いフィアット/アバルトの「500」が並ぶのも珍しい光景だ。
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2/30大いに盛り上がった大抽選会。協賛メーカーおよびイタフラ専門ショップなどからの提供商品がプレゼントされた。この後には、じゃんけん大会も実施され、多くの人がお土産を持ち帰ることができた。
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3/30参加者の多くが家族や恋人、友人たちと訪れており、集合時はこれほどの人数に……。誰かを連れてきたくなる。そんなアットホームな雰囲気も、このイベントの大きな魅力なのだろう。
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4/30午前9時の開場と共に、新旧のイタフラ車が続々と会場入り。関東近郊だけでなく、なかには東北など遠方から訪れた参加者も見受けられた。
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5/30オーナー同士の交流もイベントの楽しみ。こちらでは「ランチア・デルタ」のオーナーたちが愛車談義の真っ最中。同様に、会場のあちこちでクルマ談議に花が咲いていた。
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6/30「フィアット500」のTシャツを着こんだキュートな参加者も……。このような愛犬連れの参加者も見受けられた。
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7/30飲食店やコンビニが近隣にないため、実行委員会の計らいで今年は飲食ブースが充実。会場から出ずとも、ランチを済ますことができるようになった。こちらは「フィアット600ムルティプラ」の移動カフェ「ムルティプラカフェ」だ。
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8/30愛車の前にテーブルやイスを並べ、のんびりと過ごす人も多かった。当日は曇り空ではあったが、風もなく比較的過ごしやすい陽気だった。
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9/30たった2年ほどしか販売されなかったユニークな2シーターオープン「ルノー・ウインド」。「トゥインゴ」ベースで、走りも軽快で楽しかっただけに短命となったのが残念。デビュー当時は180度回転するルーフに正直驚かされた。こうしたクルマが複数台見られるのも、イタフライベントならではだ。
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10/30こちらはスペシャリティークーペ「プジョーRCZ」の一団。アクの強い前期とシャープな後期と、フロントマスクの好みは分かれるが、凝ったルーフラインはいずれもまるでスーパーカーだ。新車販売は終了しているものの、MTとATが選べ、200万円前後で狙える、程度が良いものもまだ多い。中古車としては今が“買い”の一台かも。
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11/30「クーペ・フィアット」の個性的なスタイルは、見るものを引き付ける力がある。BMWで手腕を振るい、新たなBMWデザインを生み出したクリス・バングルの作品だ。日本に正規輸入されたのはターボのみで、じゃじゃ馬といわれることも多かった。
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12/30「ルノー・クリオV6」もフェイズ1とフェイズ2が並んだ。大衆車クリオ(日本名:ルーテシア)をベースに後席を撤去してV6エンジンを収め、ミドシップスポーツにしてしまったという大胆なクルマが、2000年代に販売されていたなんて……。あの頃はまだまだクルマが熱かったことを感じさせる。
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13/30会場に隣接する“臨時スペース”の駐車場もこの通り。新旧のイタフラ車であふれかえっていた。またMINIやBMWなど、イタフラ車以外で会場を訪れたクルマ好きたちのマイカーも、こちらに止められていたようだ。
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14/30埼玉県内のイタフラ専門ショップも多数出展。中には多数のミニカーを取り扱う店も……。フランス車専門店らしく、新旧フランス車を中心に個性的な車種が並んでいた。
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15/30「ルノースポール」の名が掲げられた初の市販車である「ルノースポール・スピダー」。フロントスクリーン付きの「パラブリーズ」なので、どちらも正規輸入車と思われる。このモデルから、近年の「R.S.」シリーズの伝説が始まったと思うと感慨深い。
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16/30仲良く並ぶ、2代目と3代目の新旧「フィアット・パンダ」。現行型となる3代目も既に登場より5年を迎えるが、「4×4」はあるものの、かつての「100HP」のようなホットなモデルはなし。アバルト版なんてのも面白いと思うのだが……。
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17/30参加者によるフリーマーケットも開催。小物、パーツ、おもちゃ、雑誌など、さまざまなクルマ関連グッズが並んだ。多くの人が自身のお宝を求め、散策を楽しんだ。
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18/30アバルトの隠れた名車、「アバルト・プント」。どちらもシャープノーズとなった後期型モデルだ。「500」に比べ地味なイメージが強いが、乗り心地もよくGT的な使い方も許容する。プントだから人も荷物もしっかり飲み込んでくれるなど、毎日乗れるアバルトだった。
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19/30午後から雲行きが怪しくなったものの、なんとか雨が降り出す前に閉会を迎えることができた。
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20/30珍しい「アウトビアンキA112」。状態はかなり良さそうで、リアガラスには「FIAT INPORTED BY JAX」のステッカーが残っていた。
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21/30「アルファ・ロメオ155ザガート」。ごく少数のみが日本に導入されたが、155自体が絶滅危惧種となった今、まずお目にかかれない一台だ。どうやら同車はより希少な「155GTA-Z」の様子。こんなクルマを見られるのも、多くのファンが集まる理由のひとつなのだろう。
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22/30「アバルト695トリブート フェラーリ」に続き登場した「アバルト695エディツィオーネ マセラティ」。フェラーリ仕様と異なり、カブリオがベースとなっているのが特徴。色もワインレッドのみと大人な雰囲気だった。
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23/30こちらは「アバルト695」シリーズの最新作「アバルト695リヴァーレ」。イタリアのボートメーカー、リーヴァとのコラボレーションモデル。ハードトップとカブリオの両方が設定されている。
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24/30ユニークさが話題となっている新世代シトロエンだが、目立ち度でいえば、こちらも負けていない。「シトロエンC3プルリエル」だ。ハードトップにしか見えないのに、ルーフまで外せてオープンカーになってしまうなんて……。よく市販化されたものである。
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25/30日本に正規導入されることのなかった3世代目の「ルノー・ラグナ クーペ」。驚くべきことに、セダン仕様にも同会場で出会うことができた。
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26/30「シトロエンC4カクタス」。新世代シトロエンの幕開けとなったユニークなクロスオーバーモデルだ。1.2リッター直列3気筒と5段ロボタイズドMTの組み合わせで、軽快な走りが楽しめる。
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27/30「フィアット・パンダ100HP」。グレード名が示すように、最高出力100psを発生するエンジンと6段MTを組み合わせたスポーティーなパンダ。現行型のMT仕様のパンダは、4WDの「4×4」のみだ。
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28/30「ルノー・メガーヌGTエステート」。60台限定で導入された左ハンドルモデル。のちにカタログモデル「GT220エステート」が導入されたが、そちらは右ハンドル仕様で電動パーキングブレーキ仕様となるなどの違いがあった。
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29/304代目「マセラティ・クアトロポルテ」。ガンディーニによるスタイリングは今見てもクールだ。歴代のクアトロポルテはいずれも優雅なラグジュアリーセダンだったが、このモデルだけはスポーツセダンと呼びたくなるシャープなボディーをまとっていた。
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30/305人乗りのMPV「フィアット・クーボ」。「ルノー・カングー」を意識してしまうのは、サイズ感よりもそのファニーなデザインからだろう。カングーよりも小さく、全長は4mを切る。日本では正規輸入されておらず、並行輸入車として上陸している。