-
1/14
-
2/1418世紀に登場した「キュニョーの砲車」。世界初の“自動車”とされているが、動力機関、操舵装置、制動装置ともに不完全で、実用には至らなかった。(写真=トヨタ博物館)
-
3/14紀元1世紀頃に活躍したアレクサンドリアの数学者、ヘロンが考案した蒸気機関。釜で水を熱してできた蒸気をパイプで上の球体まで送り、蒸気の噴射によって球体を回転させ、動力を得るという発想だった。
-
4/14イギリスの発明家、トーマス・ニューコメンが考案した蒸気機関。蒸気が冷却される際の負圧でピストンを吸引する仕組みで、主に鉱山の排水用ポンプとして使われた
-
5/1418~19世紀の発明家、リチャード・トレビシックが製作した蒸気自動車「パフィング・デビル号」。
-
6/14
ゴールズワージー・ガーニーの蒸気自動車。ガーニーは1829年にも、蒸気トラクターで客車をけん引する乗り合いバスを製作している。
-
7/14
ウォルター・ハンコックが開発したエンタープライズ号。蒸気自動車の黎明期には世界をリードしたイギリスだが、赤旗法の影響もあり、その後の自動車開発ではドイツ、フランスに後れを取ることになる。
-
8/14ニコラウス・オットーがオイゲン・ランゲンと創立した内燃機関会社には、後にゴットリープ・ダイムラーやヴィルヘルム・マイバッハも合流。今日に続く4サイクルエンジンの基礎を完成させた。
-
9/141894年にパリ‐ルーアン間で行われた自動車競技イベントは、スピードレースではなく信頼性、安全性、軽便性を競うトライアルとして行われた。1着でゴールしたのはド・ディオン・ブートンの蒸気自動車だが、走行に際してドライバーのほかにボイラーマンが必要だったため、最終順位は2位とされた。
-
10/14史上初めて100km/hを超えるスピードで走行した電気自動車「ジャメ・コンタン号」。
-
11/14フェルディナント・ポルシェが1903年に製作したハイブリッド車「ローナー・ポルシェ・ミクステ」。ポルシェは電気自動車の航続距離の短さを、エンジンによる発電装置を搭載することで克服しようとした。
-
12/14前例のない大量生産を実現した「フォードT型」。同車の登場により、自動車の動力装置としての内燃機関の優位性は決定的なものとなった。
-
13/141997年に登場した初代「トヨタ・プリウス」。エンジンと電動モーターの両方を走行に利用する、ハイブリッド車の嚆矢(こうし)となった。
-
14/142010年に登場した日産の電気自動車「リーフ」。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
自動車ヒストリーの新着記事
-
第105回:資本主義のうねりを生んだ「T型フォード」
20世紀の社会を変えた大量生産と大量消費 2021.7.21 世界初の大量生産車となり、累計で1500万台以上が販売された「T型フォード」。このクルマとヘンリー・フォードが世にもたらしたのは、モータリゼーションだけではなかった。自動車を軸にした社会の変革と、資本主義の萌芽(ほうが)を振り返る。 -
第104回:世界を制覇した“普通のクルマ”
トヨタを支える「カローラ」の開発思想 2021.7.7 日本の大衆車から世界のベストセラーへと成長を遂げた「トヨタ・カローラ」。ライバルとの販売争いを制し、累計販売台数4000万台という記録を打ち立てたその強さの秘密とは? トヨタの飛躍を支え続けた、“小さな巨人”の歴史を振り返る。 -
第103回:アメリカ車の黄金期
繁栄が増進させた大衆の欲望 2021.6.23 巨大なボディーにきらびやかなメッキパーツ、そそり立つテールフィンが、見るものの心を奪った1950年代のアメリカ車。デトロイトの黄金期はいかにして訪れ、そして去っていったのか。自動車が、大国アメリカの豊かさを象徴した時代を振り返る。 -
第102回:「シトロエンDS」の衝撃
先進技術と前衛的デザインが示した自動車の未来 2021.6.9 自動車史に名を残す傑作として名高い「シトロエンDS」。量販モデルでありながら、革新的な技術と前衛的なデザインが取り入れられたこのクルマは、どのような経緯で誕生したのか? 技術主導のメーカーが生んだ、希有(けう)な名車の歴史を振り返る。 -
第101回:スーパーカーの熱狂
子供たちが夢中になった“未来のクルマ” 2021.5.26 エキゾチックなスタイリングと浮世離れしたスペックにより、クルマ好きを熱狂させたスーパーカー。日本を席巻した一大ブームは、いかにして襲来し、去っていったのか。「カウンタック」をはじめとした、ブームの中核を担ったモデルとともに当時を振り返る。
新着記事
-
NEW
第855回:タフ&ラグジュアリーを体現 「ディフェンダー」が集う“非日常”の週末
2025.11.26エディターから一言「ディフェンダー」のオーナーとファンが集う祭典「DESTINATION DEFENDER」。非日常的なオフロード走行体験や、オーナー同士の絆を深めるアクティビティーなど、ブランドの哲学「タフ&ラグジュアリー」を体現したイベントを報告する。 -
NEW
「スバルBRZ STI SportタイプRA」登場 500万円~の価格妥当性を探る
2025.11.26デイリーコラム300台限定で販売される「スバルBRZ STI SportタイプRA」はベースモデルよりも120万円ほど高く、お値段は約500万円にも達する。もちろん数多くのチューニングの対価なわけだが、絶対的にはかなりの高額車へと進化している。果たしてその価格は妥当なのだろうか。 -
NEW
「AOG湘南里帰りミーティング2025」の会場より
2025.11.26画像・写真「AOG湘南里帰りミーティング2025」の様子を写真でリポート。「AUTECH」仕様の新型「日産エルグランド」のデザイン公開など、サプライズも用意されていたイベントの様子を、会場を飾ったNISMOやAUTECHのクルマとともに紹介する。 -
NEW
第93回:ジャパンモビリティショー大総括!(その2) ―激論! 2025年の最優秀コンセプトカーはどれだ?―
2025.11.26カーデザイン曼荼羅盛況に終わった「ジャパンモビリティショー2025」を、デザイン視点で大総括! 会場を彩った百花繚乱のショーカーのなかで、「カーデザイン曼荼羅」の面々が思うイチオシの一台はどれか? 各メンバーの“推しグルマ”が、机上で激突する! -
NEW
ポルシェ911タルガ4 GTS(4WD/8AT)【試乗記】
2025.11.26試乗記「ポルシェ911」に求められるのは速さだけではない。リアエンジンと水平対向6気筒エンジンが織りなす独特の運転感覚が、人々を引きつけてやまないのだ。ハイブリッド化された「GTS」は、この味わいの面も満たせているのだろうか。「タルガ4」で検証した。 -
ロイヤルエンフィールド・ハンター350(5MT)【レビュー】
2025.11.25試乗記インドの巨人、ロイヤルエンフィールドの中型ロードスポーツ「ハンター350」に試乗。足まわりにドライブトレイン、インターフェイス類……と、各所に改良が加えられた王道のネイキッドは、ベーシックでありながら上質さも感じさせる一台に進化を遂げていた。
