-
1/22
-
2/22世界初の量産ハイブリッド乗用車として1997年10月に発売された初代「トヨタ・プリウス」。エンジンを走行と発電の両方に用いる、シリーズ・パラレル方式のシステムが採用された。
-
3/22トヨタ式ハイブリッドシステムのポイントは、エンジンとモーター、発電機の間で出入力をコントロールする、動力分割機構の採用にあった。
-
4/222003年に登場した2代目「プリウス」は、空気抵抗を抑えるべく、Bピラー付近が最も高くなるユニークなルーフラインを採用。この車体形状は、今日のプリウスにも受け継がれている。
-
5/22欧州の自動車メーカーは動力源としての水素の利用に積極的に取り組んでいた。写真は燃料電池を搭載したメルセデス・ベンツのバス「NEBUS O405N」。(1997年)
-
6/22FCVについては、ホンダ、トヨタともに1990年代の後半から試作車による実験をスタート。両メーカーとも、2002年12月2日に車両のリース販売を開始した。写真は「ホンダFCX」。
-
7/22SUVタイプだった「トヨタFCHV」。当時のFCVのリース費用は非常に高額で、同車の場合は月額120万円だった。
-
8/222002年12月2日に行われた「ホンダFCX」の納車式の様子。ホンダは同日、日本の首相官邸にもFCXを納車。2003年にはいち早く、民間企業の岩谷産業にも同車を納車している。
-
9/22「ホンダFCX」の透視図。小柄なボディーでありながら、高効率なパッケージにより4人乗車を実現していたほか、自社開発のウルトラキャパシタの採用により、パワフルでレスポンスのよい走りも備えていたという。
-
10/22「ホンダFCX」とイワタニの水素ステーション。FCVの動力源となる水素は、貯蔵や運搬はもちろん、生成についても課題の多い物質だった。
-
11/22トヨタが2008年に発表した「FCHV-adv」。従来モデルの約2倍の航続距離を実現していた。
-
12/22「FCHV-adv」には700気圧の高圧水素タンクを搭載。燃料電池の性能向上やシステム補機の消費電力低減、回生ブレーキシステムの高効率化なども、航続距離の増加に貢献した。
-
13/222008年7月に発表された「ホンダFCXクラリティ」。燃料電池スタックの出力を86kWから100kWに向上させたほか、航続距離も30%向上。改造車然とした既存のモデルとは一線を画す、同車専用ボディーの意匠も注目を集めた。
-
14/222009年6月に発表された「三菱I-MiEV」(左、個人向け販売は2010年4月から)と、2010年12月に発表された「日産リーフ」。ともに“普通のユーザー”が買える実用的なスタイルのEVとして、意義のあるモデルだった。
-
15/22日本におけるPHEVの火付け役となった「三菱アウトランダーPHEV」。2012年9月にパリモーターショーで世界初公開された。
-
16/22アイスランドで運用される「メルセデス・ベンツAクラスF-CELL」(2007年)。火山大国のアイスランドでは、地熱などのクリーンなエネルギーで電力、および水素の生成が可能なのだ。
-
17/22日本における水素ステーション普及の取り組みは漸進的に進んでおり、2011年には自動車メーカーとエネルギー企業の全13社が、燃料電池自動車の市場投入と水素供給インフラの整備に関する共同声明を発表。2015年にはトヨタ、ホンダ、日産の3社が、あらためて水素ステーションの整備促進に向けた支援を発表した。
-
18/222018年3月にトヨタが発売した燃料電池バス「SORA」。東京オリンピック・パラリンピックの開催へ向け、100台以上の普及を見込んでいた。
-
19/222014年11月に発表された「トヨタ・ミライ」。価格は723万6000円で、エコカー減税やCEV補助金を考慮すると、購入者の実質的な負担は500万円程度だったという。
-
20/22トヨタが中国市場向けに発表した「C-HR」と「IZOA(イゾア)」のEV仕様。強力にEVの普及を推し進めていた中国だが、近年ではその傾向も変化しつつあるという。
-
21/22メルセデス・ベンツが2019年の東京モーターショーに出展した「GLC F-CELL」。2018年秋に量産が開始されたモデルで、日本では2020年中ごろのリース販売開始が予定されている。
-
22/222019年の東京モーターショーで世界初公開された「MIRAI Concept(ミライ コンセプト)」。同車が示唆した2代目「ミライ」は、2020年末の発売を目指して開発が進められているという。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
自動車ヒストリーの新着記事
-
第105回:資本主義のうねりを生んだ「T型フォード」
20世紀の社会を変えた大量生産と大量消費 2021.7.21 世界初の大量生産車となり、累計で1500万台以上が販売された「T型フォード」。このクルマとヘンリー・フォードが世にもたらしたのは、モータリゼーションだけではなかった。自動車を軸にした社会の変革と、資本主義の萌芽(ほうが)を振り返る。 -
第104回:世界を制覇した“普通のクルマ”
トヨタを支える「カローラ」の開発思想 2021.7.7 日本の大衆車から世界のベストセラーへと成長を遂げた「トヨタ・カローラ」。ライバルとの販売争いを制し、累計販売台数4000万台という記録を打ち立てたその強さの秘密とは? トヨタの飛躍を支え続けた、“小さな巨人”の歴史を振り返る。 -
第103回:アメリカ車の黄金期
繁栄が増進させた大衆の欲望 2021.6.23 巨大なボディーにきらびやかなメッキパーツ、そそり立つテールフィンが、見るものの心を奪った1950年代のアメリカ車。デトロイトの黄金期はいかにして訪れ、そして去っていったのか。自動車が、大国アメリカの豊かさを象徴した時代を振り返る。 -
第102回:「シトロエンDS」の衝撃
先進技術と前衛的デザインが示した自動車の未来 2021.6.9 自動車史に名を残す傑作として名高い「シトロエンDS」。量販モデルでありながら、革新的な技術と前衛的なデザインが取り入れられたこのクルマは、どのような経緯で誕生したのか? 技術主導のメーカーが生んだ、希有(けう)な名車の歴史を振り返る。 -
第101回:スーパーカーの熱狂
子供たちが夢中になった“未来のクルマ” 2021.5.26 エキゾチックなスタイリングと浮世離れしたスペックにより、クルマ好きを熱狂させたスーパーカー。日本を席巻した一大ブームは、いかにして襲来し、去っていったのか。「カウンタック」をはじめとした、ブームの中核を担ったモデルとともに当時を振り返る。
新着記事
-
NEW
第855回:タフ&ラグジュアリーを体現 「ディフェンダー」が集う“非日常”の週末
2025.11.26エディターから一言「ディフェンダー」のオーナーとファンが集う祭典「DESTINATION DEFENDER」。非日常的なオフロード走行体験や、オーナー同士の絆を深めるアクティビティーなど、ブランドの哲学「タフ&ラグジュアリー」を体現したイベントを報告する。 -
NEW
「スバルBRZ STI SportタイプRA」登場 500万円~の価格妥当性を探る
2025.11.26デイリーコラム300台限定で販売される「スバルBRZ STI SportタイプRA」はベースモデルよりも120万円ほど高く、お値段は約500万円にも達する。もちろん数多くのチューニングの対価なわけだが、絶対的にはかなりの高額車へと進化している。果たしてその価格は妥当なのだろうか。 -
NEW
「AOG湘南里帰りミーティング2025」の会場より
2025.11.26画像・写真「AOG湘南里帰りミーティング2025」の様子を写真でリポート。「AUTECH」仕様の新型「日産エルグランド」のデザイン公開など、サプライズも用意されていたイベントの様子を、会場を飾ったNISMOやAUTECHのクルマとともに紹介する。 -
NEW
第93回:ジャパンモビリティショー大総括!(その2) ―激論! 2025年の最優秀コンセプトカーはどれだ?―
2025.11.26カーデザイン曼荼羅盛況に終わった「ジャパンモビリティショー2025」を、デザイン視点で大総括! 会場を彩った百花繚乱のショーカーのなかで、「カーデザイン曼荼羅」の面々が思うイチオシの一台はどれか? 各メンバーの“推しグルマ”が、机上で激突する! -
NEW
ポルシェ911タルガ4 GTS(4WD/8AT)【試乗記】
2025.11.26試乗記「ポルシェ911」に求められるのは速さだけではない。リアエンジンと水平対向6気筒エンジンが織りなす独特の運転感覚が、人々を引きつけてやまないのだ。ハイブリッド化された「GTS」は、この味わいの面も満たせているのだろうか。「タルガ4」で検証した。 -
ロイヤルエンフィールド・ハンター350(5MT)【レビュー】
2025.11.25試乗記インドの巨人、ロイヤルエンフィールドの中型ロードスポーツ「ハンター350」に試乗。足まわりにドライブトレイン、インターフェイス類……と、各所に改良が加えられた王道のネイキッドは、ベーシックでありながら上質さも感じさせる一台に進化を遂げていた。
