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1/21「フェラーリ・ローマ」。ドライブの出発点となったイタリア北部ブラにある「アルベルゴ・デラジェンツィア」は、旧サヴォイア家の館(やかた)としてつくられた。
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2/21デザインは、フェラーリですでに10年を迎えたフラヴィオ・マンツォーニ氏率いる社内チームによる。フロントフェンダーの跳ね馬マークすらも省略されているところに、新時代を模索するブランドの意気込みを感じる。
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3/21インテリアのコンセプトは「デュアル・コックピット」。ドライバー優先だった従来モデルとは異なり、パッセンジャーにもほぼシンメトリックな構造が与えられている。
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4/21全長×全幅×全高は4656×1974×1301mm。コンポーネントの実に70%が完全な新設計だという。メーカーによると、250km/h時に発生するダウンフォース量は「ポルトフィーノ」よりも95kg増加している。
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5/21電動リアスポイラーは、速度と加速度に応じて3段階に自動調整される。
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6/21ドライバーの眼前に備わる16インチHDスクリーン。そのグラフィックには、最新のアイトラッキング技術による研究結果をフィードバック。ドライバーの視線を常に前方に向けられるよう工夫が施されている。
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7/21中央にはオプションの8.4インチディスプレイが。インフォテインメントと空調操作が可能。
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8/21イタリアのストラーダ・プロヴィンチャーレ(県道)にありがちな荒れた路面でも、サスペンションから伝わる突き上げは、極めて抑制されている。
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9/21今回の試乗コースの大半は山岳路。アウトストラーダ区間は極めて限られていたが、ロングディスタンスツアラーとしての一基準である高い直進性もうかがい知ることができた。メーカー発表値の0-100km/h加速のタイムは3.4秒、最高速は320km/h。
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10/21エンジン/サスペンション等を統合制御するドライブモードセレクター「マネッティーノ」は、フェラーリGT初の5ポジションに。
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11/21フロントミドに積まれる3.9リッターV8ツインターボエンジン。排ガスから粒子状物質を捕集する多孔型フィルター(GPF)の採用で、現行の欧州で最も厳しい排出基準「ユーロ6D」に適合している。
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12/21フロントマスクにはパーフォレート(穴開け)加工が採用されている。“プランシング・ホース”のバッジも控えめである。
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13/21フェラーリのアイコンであった丸形テールランプにも新たな解釈が行われ、ボディーとの一体化が図られている。
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14/21リアシートは子供を乗せる、もしくはバッグを置くためだけに割り切られている。
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15/21トランク容量は272リッター(オプションの可倒式リアシートの場合は345リッター)。
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16/21当日の天候はところによりにわか雨。雨天時には、接地性と安定性が最大限となる「ウエット」に切り替えることがスタッフから推奨された。やや勇敢な速度でコーナーに飛び込んでしまって後悔しても、ローマは何ら破綻することなくドライバーを導いてくれる。
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17/21フェンダーのポンツーンとフロントフードのバルジが、歴史的フェラーリとのつながりを想起させる。
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18/21ドアミラーに映るリアフェンダーの姿は、筆者に1963年の「250LM」を思い起こさせた。
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19/21これまでフェラーリをリスペクトはしても、所有することは夢見なかった筆者であるが、それがある暮らしをしばし想像させてくれた「ローマ」であった。
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20/21アルバ旧市街にて、夜。広場は毎年秋に開催される白トリュフ祭りの舞台としても有名だ。
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21/21その旧市街の地下には、古代ローマと中世の遺跡が今も眠っている。

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、25年間にわたってリポーターを務めあげる。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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