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1/10今回の“お題”は最新のダウンサイジングエンジンを搭載するアウディの新型「A3」である。(写真:筆者撮影)
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2/10新型「A3」は、前席下に搭載した48Vのリチウムイオンバッテリーと、エンジンとベルトを介してつながる「BSG(ベルトスタータージェネレーター)」を組み合わせた「48Vシステム」を搭載するのが特徴だ。
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3/10「BSG」は、ベルトとプーリーを介してエンジンのクランクシャフトとつながっている。
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4/10アウディとしては、コンパクトクラスのクルマにマイルドハイブリッドシステムを採用するのは、新型「A3」が初となる。
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5/10「48Vシステム」と呼ばれるマイルドハイブリッドは、「アウディA3」の兄弟車である「フォルクスワーゲン・ゴルフ」にも採用されている。
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6/10マイルドハイブリッドシステムを搭載した「スズキ・ソリオ」。スズキは日本では12Vの、欧州では48Vのマイルドハイブリッドを採用している。
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7/10新型「アウディA3」に搭載される、1リッター直列3気筒直噴ターボエンジン「30 TFSI」。
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8/10同じCセグメントに属する「マツダ3」の2リッター自然吸気ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」。アウディの「30 TFSI」を同エンジンと比べると、最高出力はいささか劣るが、最大トルクはほぼ同等。しかも、それをより低い回転域から発生する。
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9/10新型「A3」は、車体に高強度のホットスタンプ材(紫色の部分)を使い、軽量化と高いボディー剛性を両立した。(図は「A3セダン」)
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10/10「48Vシステム」と1リッター3気筒ターボエンジンの組み合わせは、省燃費と扱いやすさを旨とする実用パワートレインの、ひとつの到達点ともいえる仕上がりとなっていた。

鶴原 吉郎
オートインサイト代表/技術ジャーナリスト・編集者。自動車メーカーへの就職を目指して某私立大学工学部機械学科に入学したものの、尊敬する担当教授の「自動車メーカーなんかやめとけ」の一言であっさり方向を転換し、技術系出版社に入社。30年近く技術専門誌の記者として経験を積んで独立。現在はフリーの技術ジャーナリストとして活動している。クルマのミライに思いをはせつつも、好きなのは「フィアット126」「フィアット・パンダ(初代)」「メッサーシュミットKR200」「BMWイセッタ」「スバル360」「マツダR360クーペ」など、もっぱら古い小さなクルマ。
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