-
1/22
-
2/222021年7月13日に世界初公開された「ハーレーダビッドソン・スポーツスターS」。アドベンチャーモデルの「パン アメリカ1250」を除くと、2016年に廃止された「Vロッド」以来の“水冷のハーレー”となる。
-
3/22新エンジンの「レボリューションマックス1250T」。基本は「パン アメリカ1250」のエンジンと同じだが、ピストンや吸気系を改良して低・中回転域のトルクを強化。3000~6000rpmで最大10%のトルクアップを実現した。
-
4/22初代「スポーツスター」の登場は1957年。それまでのサイドバルブエンジンに代えてOHVエンジンを搭載した高性能モデルとして人気を博した。スポーティーな走りを追求した「スポーツスターS」は、コンセプト的には「先祖返りした」と言えるかもしれない。
-
5/22まずはなによりアグレッシブなスタイリングが目を引く「スポーツスターS」。インポーターの関係者によると、日欧ブランドのモデルに乗るライダーからも、引き合いが多いという。
-
6/22シートは潔く1人乗り。タンデム走行を楽しむためには、アクセサリーのピリオンシートを装着する必要がある。
-
7/22ライディングポジションに違和感や窮屈なところはない。ステップ位置はハーレーらしいフォワードコントロールだが、ヒザを伸ばさなければ届かないほどではない。
-
8/22右のスイッチボックスに備わるイグニッションスイッチ。リモコンキーが採用された「スポーツスターS」では、キーを挿す必要はなく、スイッチを押すだけでエンジンが始動する。
-
9/22変速に用いるチェンジペダル。ニュートラルから1速に入れても、他のハーレーのように「ガコン!」とは言わない。
-
10/22メーターの機能とインフォテインメント関連の機能を集約した、4インチの丸型LCDディスプレイ。Bluetooth通信機能付きで、携帯端末を接続できる。
-
11/22フラットトラッカーをモチーフにしたというハイマウントマフラー。耐触性の高いステンレススチール製だ。
-
12/22充実した電子制御システムも、過去の「スポーツスター」モデルにはない特徴。6軸IMUやコーナリングABS、コーナリングトラクションコントロールなど、多数の機能が搭載されている。
-
13/22クルーズコントロールやグリップヒーターが用意されるなど、快適装備も充実。ウインカーの操作は(ハーレーとしては珍しい)左スイッチボックスのスイッチで操作するタイプだ。
-
14/22フロントタイヤは160/70R17という極太サイズ。リアのサイズも180/70R16と太めで、ともにダンロップのラジアルタイヤ「GT503」が装着される。
-
15/22サスペンションは前がφ43mmの倒立フォーク、後ろがリンケージマウント式のピギーバックモノショック。ともにダンパーの減衰力やスプリングのプリロードが調整可能となっている。
-
16/22エンジンモードは「SPORT」「ROAD」「RAIN」の3種類。カスタマイズも可能で、「A」「B」と2つのモードを記録できる。
-
17/2211.8リッターの容量を持つ燃料タンク。車体のカラーリングは試乗車の「ストーンウオッシュドホワイト」と「ミッドナイトクリムゾン」「ビビッドブラック」の3種類で、ブラックを除く2種類は2万9700円の有償色となっている。
-
18/22ブレーキは前後ともにシングルディスク。前にはラジアルマウントの4ピストンキャリパーが備わる。
-
19/22ブランド初のアドベンチャーモデルや、先進的な100%電動モデルと、イメージの枠にとらわれずに新しいモーターサイクルを投入し続けるハーレーダビッドソン。その商品戦略は非常に前のめりだ。
-
20/22デザイン上の特徴となっている“細目”のLEDヘッドランプ。「スポーツスターS」は走りも意匠もアグレッシブだったが、今後は同じコンポーネンツを利用した、よりクラシックなモデルも用意されることだろう。
-
21/22既存のモデルとは一線を画すモデルとなっていた「スポーツスターS」。その走りからは、未来へ臨むハーレーダビッドソンの気合が感じられた。
-
22/22ハーレーダビッドソン・スポーツスターS

伊丹 孝裕
モーターサイクルジャーナリスト。二輪専門誌の編集長を務めた後、フリーランスとして独立。マン島TTレースや鈴鹿8時間耐久レース、パイクスピークヒルクライムなど、世界各地の名だたるレースやモータスポーツに参戦。その経験を生かしたバイクの批評を得意とする。
試乗記の新着記事
-
トヨタ・カローラ クロスZ(4WD/CVT)【試乗記】 2025.9.10 「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジモデルが登場。一目で分かるのはデザイン変更だが、真に注目すべきはその乗り味の進化だ。特に初期型オーナーは「まさかここまで」と驚くに違いない。最上級グレード「Z」の4WDモデルを試す。
-
ホンダ・レブル250 SエディションE-Clutch(6MT)【レビュー】 2025.9.9 クラッチ操作はバイクにお任せ! ホンダ自慢の「E-Clutch」を搭載した「レブル250」に試乗。和製クルーザーの不動の人気モデルは、先進の自動クラッチシステムを得て、どんなマシンに進化したのか? まさに「鬼に金棒」な一台の走りを報告する。
-
MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(FF/7AT)【試乗記】 2025.9.8 「MINIコンバーチブル」に「ジョンクーパーワークス」が登場。4人が乗れる小さなボディーにハイパワーエンジンを搭載。おまけ(ではないが)に屋根まで開く、まさに全部入りの豪華モデルだ。頭上に夏の終わりの空気を感じつつ、その仕上がりを試した。
-
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】 2025.9.6 空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。
-
ホンダ・プレリュード プロトタイプ(FF)【試乗記】 2025.9.4 24年の時を経てついに登場した新型「ホンダ・プレリュード」。「シビック タイプR」のシャシーをショートホイールベース化し、そこに自慢の2リッターハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせた2ドアクーペの走りを、クローズドコースから報告する。
新着記事
-
NEW
スズキ・アルト ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】
2025.9.13試乗記「スズキ・アルト」のマイナーチェンジモデルが登場。前後のバンパーデザインなどの目に見える部分はもちろんのこと、見えないところも大きく変えてくるのが最新のスズキ流アップデートだ。最上級グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。 -
NEW
トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”【試乗記】
2025.9.12試乗記レースやラリーで鍛えられた4WDスポーツ「トヨタGRヤリス」が、2025年モデルに進化。強化されたシャシーや新しいパワートレイン制御、新設定のエアロパーツは、その走りにどのような変化をもたらしたのか? クローズドコースで遠慮なく確かめた。 -
新型スーパーカー「フェノメノ」に見る“ランボルギーニの今とこれから”
2025.9.12デイリーコラム新型スーパーカー「フェノメノ」の発表会で、旧知の仲でもあるランボルギーニのトップ4とモータージャーナリスト西川 淳が会談。特別な場だからこそ聞けた、“つくり手の思い”や同ブランドの今後の商品戦略を報告する。 -
思考するドライバー 山野哲也の“目”――BMW M5編
2025.9.11webCG Moviesシステム最高出力727PS、システム最大トルク1000N・mという新型「BMW M5」に試乗した、レーシングドライバー山野哲也。規格外のスペックを誇る、スーパーセダンの走りをどう評価する? -
日々の暮らしに寄り添う新型軽BEV 写真で見る「ホンダN-ONE e:」
2025.9.11画像・写真ホンダの軽電気自動車の第2弾「N-ONE e:(エヌワンイー)」の国内販売がいよいよスタート。シンプルさを極めた内外装に、普段使いには十分な航続可能距離、そして充実の安全装備と、ホンダらしい「ちょうどいい」が詰まったニューモデルだ。その姿を写真で紹介する。 -
オヤジ世代は感涙!? 新型「ホンダ・プレリュード」にまつわるアレやコレ
2025.9.11デイリーコラム何かと話題の新型「ホンダ・プレリュード」。24年の時を経た登場までには、ホンダの社内でもアレやコレやがあったもよう。ここではクルマの本筋からは少し離れて、開発時のこぼれ話や正式リリースにあたって耳にしたエピソードをいくつか。