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1/21現在開発中の、AIを用いた「知能化運転支援技術」のシステムが搭載された試作車。
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2/21より安全な交通社会の実現へ向けたホンダの取り組みについて、説明を受ける報道関係者。安全に関するものにかぎらず、ホンダは自身が研究を進める先進技術の広報に積極的で、こうしたイベントを定期的に実施している。
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3/212050年の「ホンダ製品が関わる交通事故死者ゼロ」という目標へ向けたロードマップを説明する、本田技術研究所の大津啓司社長。
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4/21事故を未然に防ぐ技術に加え、事故発生時の被害を減らす技術についても研究を推進。写真は開発中の歩行者保護エアバッグで、衝突時の歩行者の全身挙動をコントロールすることで、脳へのダメージを低減。路上に転倒する際の傷害の軽減も図っている。
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5/21取材会では、すでに実用化されているホンダの予防安全技術を体験するデモも実施。その有用性を、あらためて実感することとなった。
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6/21ホンダの次世代ADASである「ホンダセンシング360」。既存の「ホンダセンシング」とはセンサーの構成からして異なり、状況認知能力が大幅に向上している。
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7/21全方位をカバーするセンサーにより、これまでは検知しにくかった角度からの、車両や歩行者の接近にも対応できる。
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8/21見通しの悪い交差点で、右から急接近する車両を検知し、ドライバーに注意を促すデモンストレーションの様子。自車の直前を60km/hでSUVが突っ切るさまは、かなり恐ろしいものだった。
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9/21出会いがしらの衝突回避支援については、現状は「ディスプレイ表示と警報によるドライバーへの注意喚起」にとどまっており、「側突の危険を予知して自動でブレーキを踏む」などといった、踏み込んだ措置はとっていない。
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10/21AIの技術を活用した「知能化運転支援技術」の体験デモ。AIが周囲の交通状況とドライバーの状態を監視し、適切な運転支援と注意喚起をするというものだ。
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11/21「知能化運転支援技術」では、新しいインターフェイスの開発も重要である。試作車にはドライバーの状態を監視するカメラや、“危険”の方向と重要度を示すインジケーターを装備。シートにも警報用のスピーカーやバイブレーターが内蔵され、シートベルトには乗員に警戒を促す際に用いる巻き上げ機能が備わっていた。
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12/21「安全・安心ネットワーク技術」は、5G通信技術を用いて交通参加者の情報を収集し、サーバー上にリアルタイムで交通環境を“再現”。事故リスクを予見し、該当する歩行者や運転者に注意を送るというものだ。
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13/21通信の技術を活用すれば、写真のように死角に隠れた歩行者の存在も検知可能に。ただし、通信網の構築や巨大なサーバーの運営など、ホンダ単体では解決できない問題も多く、実現には“仲間づくり”が重要となる。
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14/21二輪車用のエアバッグは2017年の「ホンダミーティング」でコンセプトが出展されていたものだ。あとどれくらいで実用化となるのか、待ち遠しいような、じれったいような……。
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15/21ホンダは二輪用の自動緊急ブレーキの開発も推進。二輪車の場合、唐突にブレーキがかかると走行が不安定になり、転倒の恐れもある。実用化に際しては、繊細で段階的なブレーキの介入制御が必須となる。
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16/21超低速で、優雅に8の字走行を披露する「ライディングアシスト2.0」の試作車。見たところ「NM4」がベースのようだが、こんな大柄なクルーザーで、挙動を乱すことなく低速走行ができるとは驚きである。
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17/21“スタンドなし”の状態で自立する「ライディングアシスト2.0」の試作車。車体と後輪の間にある揺動機構でバランスをとる仕組みだ。
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18/21交通安全の実現には“人”も重要なファクターということで、ホンダは交通教育にも力を注いできた。1964年には、早くも鈴鹿に安全運転講習所を開設しているというから恐れ入る。
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19/21ホンダが2021年4月に発売した、最新のドライビングシミュレーター。実際にホンダ車に装備されているシートやステアリングホイール、セレクトレバーなどが用いられている。
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20/21取材会の最後、メディアからの質問に答える本田技術研究所の髙石秀明氏。AIや通信を用いた安全技術の実現については、自動車業界はもちろん、関連する異業種の企業や官公庁とも連携。いずれはコンソーシアムを立ち上げて社会実装を実現したいと語った。
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21/21ホンダの次世代安全技術が搭載された試作車。これらのシステムの、一刻も早い実用化、社会実装に期待したい。

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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