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1/20日産名車再生クラブの、2021年度のレストア車両となる「1990年式 R32スカイラインGT-R N1耐久レース仕様車」。
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2/20ルーフに書かれたドライバー名にピンときたあなたは、相当な“GT-R通”。実はこのクルマ、後に「GT-R」の開発をけん引することとなる実験部のメンバーが、レースで走らせた車両なのだ。
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3/20会場には、クラブが創立初年度の2006年にレストアした「240RS 83年式モンテカルロラリー仕様車」も展示されていた。
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4/20キックオフ式に参加した日産名車再生クラブの活動メンバー。今年はすでに90人以上が集まっているという。
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5/20左から、1990年当時の実験部主担だった渡邊衡三氏、ドライバーを務めた松本孝夫氏と加藤博義氏、日産OBであり日本モータースポーツ推進機構理事長の日置和夫氏、日産名車再生クラブの木賀新一代表。
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6/20「スカイラインGT-R NISMO」は1990年に500台限定で発売された、グループAのホモロゲーションモデル。車両の軽量化やタービンの強化、エンジン冷却効率の改善などが図られていた。(写真:日産自動車)
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7/20「P901活動」とは、1990年代までに自動車の技術で世界一となることを目指した日産のプロジェクトである。R32世代の「スカイライン」のほかにも、写真の初代「プリメーラ」や4代目「シルビア」(S13)など、あまたの名車を輩出した。(写真:日産自動車)
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8/20日産OBの渡邊衡三氏。開発メンバーによるN1耐久レース参戦を企画した人物だ。
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9/20車両開発メンバーの技能向上を目的としたN1レースへの参戦プロジェクト。当然のこと、レース車両の製作も開発メンバーの手で行われた。
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10/20ノーマルの「R32 GT-R」のヘッドランプはプロジェクタータイプだが、こちらの車両は後のレース用ベース車「N1」と同じく、ハロゲンタイプとなっている。
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11/20エンジン関連はほぼノーマルのまま。ブローしない限りはオーバーホールも行わなかったという。
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12/20「現代の名工」にも選ばれている加藤博義氏。今回レストアする「R32スカイラインGT-R」でN1耐久レースを走ったドライバーのひとりである。
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13/20「スカイラインGT-R N1耐久レース仕様車」では、ノーマルのステアリングをそのまま使用していた。メーターまわりを白く塗ったのは加藤氏だ。
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14/20軽量化のためにパワーウィンドウを手動式に変更。……実際のところ、あまり軽くならなかったとか。
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15/20車内に張り巡らされたロールバー。保安部品の組み付けによるボディー剛性の変化を体感したことは、「R33」や「R34」の車体開発に役立てられたという。
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16/20バンパーのダクトやけん引フックの塗装も、加藤氏の手によるもの。スプレー缶で塗ったという。
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17/20「日産GT-R」(R35)の開発ドライバーも務めた松本孝夫氏。「R32」の頃にも実験部でドライバーを務めており、N1耐久レースに参加することとなった。
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18/20レース用の安全タンクが装備されたトランクルーム。
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19/20トランクルームには、加藤氏がマジックで番号を書いたというハーネスが残されていた。
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20/20実車を前に、加藤氏(右)や松本氏(左手前)と談笑する名車再生クラブのメンバー。完成後のクルマを見るのが、今から楽しみである。

鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。
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