-
1/29
-
2/29「トヨタGR86」(左)と「スバルBRZ」(右)。現行モデルは2社の分業によってリリースされたFRスポーツカーとして、2世代目のモデルにあたる。
-
3/29モデルチェンジに伴い、トヨタ版は車名を「86」から「GR86」に変更。スポーツカーや、各車種に設定される高性能グレードなどからなる「GR」ブランドの取り扱い車種となった。
-
4/29「トヨタGR86 RZ」のインストゥルメントパネルまわり。内装については従来モデルから大きく意匠が変わり、質感の向上が図られた。
-
5/29従来型のモデルにあたる「トヨタ86」(左上)と初代「スバルBRZ」(右下)。シンプルな構造からくる軽さや水平対向エンジンが実現する低い重心高などといったアイデンティティーは、現行のモデルにも受け継がれている。
-
トヨタ GR86 の中古車webCG中古車検索
-
6/29「スバルBRZ」の上級グレード「S」(右手前)とエントリーグレード「R」(左奥)。
-
7/29「スバルBRZ R」に装備される17インチアルミホイール(左)と、「S」に装備される18インチアルミホイール(右)。カラーリングをのぞくと、トヨタ版にも同じ意匠のホイールが装備される。
-
8/29上級グレードに装着される「ミシュラン・パイロットスポーツ4」。従来モデルでも、「スバルBRZ STI Sport」に装着されていたタイヤだ。また「トヨタ86 GR」にも、同銘柄の17インチサイズが採用されていた。
-
9/29AT車に運転支援システム「アイサイト」が採用されたのも新型のトピック。ただし、車線維持支援機能が備わらないなど、他のモデルのアイサイトと比べると、その中身はいささか“質素”である。
-
10/29「トヨタGR86」だけに設定される競技用ベース車「RC」。上級グレードとはタイヤやホイールが違うことに加え、フロアサイレンサーやエンジンルームカバー、マフラーカッターなども省略されている。
-
11/29「トヨタGR86 RC」の運転席まわり。ステアリングホイールは革巻きだが、シフトレバーとパーキングブレーキレバーはウレタン製に。またスピーカーからエンジン音を発生する「アクティブサウンドコントロール」も省かれる。
-
12/292.4リッター水平対向4気筒エンジンの「FA24」。「FA20」をベースにボアを拡大したため、ボア×ストローク=94.0×86.0mmと、今どき珍しいショートストローク型のエンジンとなっている。
-
13/29従来型エンジンとのアウトプットの比較、最高出力・最大トルクが向上したのに加え、4000rpm付近で見られたトルクの落ち込みが低減されている。
-
14/29トランスミッションは6段MTと6段ATの2種類を用意。燃費はMTが11.8~12.0km/リッター、ATが11.7~11.9km/リッターとなっている。(WLTCモード)
-
15/29トラクションコントロールの制御に加え、AT車ではパワートレインの制御もノーマル、スポーツ、スノーの3種類で切り替えが可能だ。
-
16/29「トヨタGR86」および新型「スバルBRZ」では、従来モデルより全高や乗員の着座位置を下げるとともに、前席のカップルディスタンスを7mm縮小。マスの集中と低重心化を推し進めている。
-
17/29車体については従来型の基本設計を踏襲しつつ、インナーフレーム構造や構造用接着剤の採用、ルーフやボンネット、フロントフェンダーのアルミ化などにより、ボディー剛性の強化と重量増の抑制を図っている。
-
18/29重心高は456mmと、従来型より4mmの低重心化を実現。重量増も20~40kgに抑えられた。
-
19/29フロントの樹脂パーツに施された「空力テクスチャー」。空気の剥離を抑え、乱流を防ぐ効果がある。
-
20/29エクステリアデザインに見る「トヨタGR86」(左)と「スバルBRZ」(右)の違いはフロントマスクのみ。斜め後ろから見ると、バッジ類以外はすべて同じであることが分かる。
-
21/29「スバルBRZ S」のインテリア。各所にスエード調の表皮や、サテン調シルバー/クロームメッキの装飾パーツなどが施されている。
-
22/29「スバルBRZ S」(写真)と「トヨタGR86 RZ」に装備される、スエード調表皮と本革のコンビシート。
-
23/29「スバルBRZ R」のインテリア。「S」との違いとしては、メーターバイザーやドアトリムなどの表皮をスエード調の素材からレザー調の素材に変更。ドアコンソールスイッチの金属調装飾も廃している。
-
24/29トランクルームは小型スポーツカーとして十分な容量を持ち、フロアボードを外して後席を倒せば、18インチのホイール+タイヤセットを4本積むこともできる。
-
25/29専用色の「WRブルーパール」で塗装された「スバルBRZ S」(左上)と、同じく「ブライトブルー」の「トヨタGR86 RZ」(右下)。
-
26/29トヨタ版とスバル版で大きく異なるのが足まわりの設定。ダンパーの減衰力やバネのスプリングレートが異なるほか、「BRZ」ではフロントにアルミ製のナックル(ハウジング)を採用している。
-
27/29上級グレードではブレーキの仕様も若干異なり、「トヨタGR86 RZ」のフロントには、「トヨタ版のサスペンション特性を考慮して採用した」という、ハイμのスポーツブレーキパッドが装備される。
-
28/29下位グレードではシートの仕様がモデルによって異なる。ともに表皮はファブリックだが、「スバルBRZ R」(左)は赤いステッチが特徴で、「トヨタGR86 SZ」(右)では座面と背もたれの中央に、ラジエーターグリルに呼応したハニカム模様が施される。
-
29/29好みのドライブフィールやクルマとの付き合い方など、ドライバーの志向によっておすすめのモデル/グレードが変わってくる「トヨタGR86/スバルBRZ」。幅広い要望に応えられる、懐の深いスポーツカーといえるだろう。

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
トヨタ GR86 の中古車webCG中古車検索
ニューモデルSHOWCASEの新着記事
-
【徹底解説】レクサスLBX 2024.4.2 レクサスから、全長4.2mを切るコンパクトSUV「LBX」が登場。「高級車の概念をブレイクスルーする」ことを目指して開発された新時代のプレミアムカーを、デザインやカラーバリエーション、価格や装備、グレード構成など、多角的な視点で徹底解剖する。
-
【徹底解説】新型トヨタ・クラウン セダン 2024.1.29 SUV系のモデルを含め、4車種で構成される新しい「トヨタ・クラウン」シリーズ。そのなかでも、伝統の4ドアセダンの車形を採るのが「クラウン セダン」だ。ショーファーカーにも使えるフォーマルな一台を、価格や燃費、装備、デザインと、多角的な視点で解説する。
-
【徹底解説】新型ホンダN-BOX 2023.12.16 軽自動車はもちろん、登録車(いわゆる普通車)を含む全国内販売車種のなかでもNo.1の人気を誇る「ホンダN-BOX」。今どきのニッポンの国民車は、新型となってどのような進化を遂げたのか? デザインや燃費、装備、価格……と、多角的な視点で徹底検証する。
-
【徹底解説】新型トヨタ・アルファード/ヴェルファイア 2023.10.14 強力なライバルを打ち倒し、今や高級ミニバン界の頂点に君臨しているトヨタの「アルファード/ヴェルファイア」。従来型から全面刷新された新型を、燃費や価格、装備、グレード構成、パワートレインの設定と、多角的な視点で徹底解剖する。
-
【徹底解説】新型レクサスRX 2023.8.9 レクサスのクロスオーバーモデルのなかでも、最上位に位置する「RX」。2022年に登場した新型は、先代からどう進化し、ライバルに対してどんなアドバンテージをもっているのか? レクサスの屋台骨を支える一台を、装備や燃費、価格など、多角的な見地で徹底解剖!
新着記事
-
NEW
マツダ・ロードスターS(後編)
2025.10.12ミスター・スバル 辰己英治の目利き長年にわたりスバル車の走りを鍛えてきた辰己英治氏。彼が今回試乗するのが、最新型の「マツダ・ロードスター」だ。初代「NA型」に触れて感動し、最新モデルの試乗も楽しみにしていたという辰己氏の、ND型に対する評価はどのようなものとなったのか? -
MINIジョンクーパーワークス(FF/7AT)【試乗記】
2025.10.11試乗記新世代MINIにもトップパフォーマンスモデルの「ジョンクーパーワークス(JCW)」が続々と登場しているが、この3ドアモデルこそが王道中の王道。「THE JCW」である。箱根のワインディングロードに持ち込み、心地よい汗をかいてみた。 -
航続距離は702km! 新型「日産リーフ」はBYDやテスラに追いついたと言えるのか?
2025.10.10デイリーコラム満を持して登場した新型「日産リーフ」。3代目となるこの電気自動車(BEV)は、BYDやテスラに追いつき、追い越す存在となったと言えるのか? 電費や航続距離といった性能や、投入されている技術を参考に、競争厳しいBEVマーケットでの新型リーフの競争力を考えた。 -
ホンダ・アコードe:HEV Honda SENSING 360+(FF)【試乗記】
2025.10.10試乗記今や貴重な4ドアセダン「ホンダ・アコード」に、より高度な運転支援機能を備えた「Honda SENSING 360+」の搭載車が登場。注目のハンズオフ走行機能や車線変更支援機能の使用感はどのようなものか? 実際に公道で使って確かめた。 -
新型「ホンダ・プレリュード」の半額以下で楽しめる2ドアクーペ5選
2025.10.9デイリーコラム24年ぶりに登場した新型「ホンダ・プレリュード」に興味はあるが、さすがに600万円を超える新車価格とくれば、おいそれと手は出せない。そこで注目したいのがプレリュードの半額で楽しめる中古車。手ごろな2ドアクーペを5モデル紹介する。 -
BMW M2(前編)
2025.10.9谷口信輝の新車試乗縦置きの6気筒エンジンに、FRの駆動方式。運転好きならグッとくる高性能クーペ「BMW M2」にさらなる改良が加えられた。その走りを、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価するのか?