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1/11栃木県さくら市にある「HRC Sakura」。ホンダF1第4期の準備のため2014年に創設された。緑豊かな敷地は東京ドーム50個分の広さ。
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2/112022年4月、それまで二輪レース活動を担ってきたHRCに四輪レース部門が加わり、新しい組織体制となったHRC。従来のモータースポーツ活動や研究開発のみならず、カーボンニュートラル対応や量産車事業への貢献といった新たなミッションが課せられている。なお二輪の拠点は埼玉県朝霞市にある。
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3/11F1パワーユニットの組み立て作業の模様。1基につき2人が担当して7日間。さらに熱エネルギー回生とターボチャージャーを合体させたF1ならではのユニット「MGU-H」のアッセンブリーには専任で1人が1台を担当し5日間かかる。組み立ての品質管理も徹底されており、ボルトを締める際のトルクや組み付け順序など、細かく規定された指示書をもとに間違いのないよう進められる。「100%を目指していたらダメ。人間だからミスをするのは当たり前だから、ミスをなくすためには120%を目指さなければならない」とする本田宗一郎の「120%の良品」の精神が息づく現場といえるだろう。
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4/112019年シーズンのF1を戦った「RA619H」。レッドブルとトロロッソに供給され、マックス・フェルスタッペンにより、第4期の初優勝を飾ったオーストリアGPを含む年間3勝を記録した。(写真=柄谷悠人)
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5/11SMRこと「サクラ・ミッション・ルーム」。NHKの特番で度々紹介されているこの部屋には見覚えのある方も多いはず。マシンから飛んでくるさまざまなデータを高速回線でSMRに転送、リアルタイムで走行データを監視しながら現場と戦略の相談をする“参謀室”だ。例えばパワーユニットのクーリングが厳しい場合は「前車との間隔を開けろ」などの指示を出している。サーキットにいるホンダスタッフはそれぞれの担当マシンに集中するが、SMRではより俯瞰(ふかん)的な視点で戦略を考えることが求められ、「走行中の4台のパワーユニットの比較」や「シーズンを通じてどのようにパワーユニットを使っていくか」なども検討される。
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6/11ベンチテストの風景。奥の窓越しに見えるベンチ上には、パワーユニットのみならず、ラジエーターやギアボックスなど周辺コンポーネントを配置することができ、車速連動で最高300km/hの風も当てることでよりリアルな環境再現が可能。エンジンが回りだすと、防音された部屋からかすかなうなりのような音が聞こえてくる。
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7/11Sakuraの風洞は2種類ある。写真は車体前方に向けられた「ノズル」と呼ばれる送風口から風を吹き付ける「オープンジェット」形態のもので、再現できる最高速は200km/h。もうひとつは、周囲の壁や天井が車体の流線に合わせて変形し、測定誤差を減らすことができる「アダプティブ・ウォール」式で、こちらは最高288km/hまでのテストが可能という。車体下のムービングベルトは、車高の低いレーシングカーに適した「シングルベルト」。同じ栃木県にあるホンダの「ものづくりセンター」には、市販車がテストしやすいようにベルトを分けた「5ベルト」があり、適宜使い分けている。
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8/11独立した建物の中にある風洞は巨大な施設だ。直径8m、カーボン製の24枚の羽根を持つファンが、1分間に最大300回転の速さで回り強風を起こす。その風はダクトを通り、実寸大の車両に当てられる。ダクト内は吸音材が敷き詰められ、騒音評価もすることができるようになっており、歩くと音が吸い込まれることに気がつく。
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9/11こちらは「DIL(ドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーター)」。ガラス窓で仕切られた部屋の向こう側には、ステアリングや車体の挙動に合わせ機敏に動くコックピットや、周囲を囲むようなスクリーンが置かれ、実車をドライブしているような疑似環境が構築される。量産車では「シビック タイプR」の開発でも活用されたという。
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10/11F1やSUPER GT、MotoGP、ダカールラリーなど、四輪・二輪いずれでもモータースポーツ活動を展開できるのはホンダならではであり、HRCはそんな同社のブランディングも担うことになる。
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11/11HRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治代表取締役社長。「レースは、短期間でヒトと技術を磨く究極の方法。限られた時間、厳格なレギュレーションのなかで知恵を絞り、本気で勝ちを目指す。これがホンダのチャレンジの象徴であり、レースを続けていく一番の理由」と、ホンダのモータースポーツ活動の意義を語った。

柄谷 悠人
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