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1/12夜の首都高で、2022年12月に発売されたクーペSUV「ルノー・アルカナ」のマイルドハイブリッドモデルに試乗した。日本に導入されるのはスポーティーグレードの「R.S.ライン」のみで、車両本体価格は先に登場した「E-TECHハイブリッド」よりも30万円安い399万円。
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2/12ボディーカラーは「ノワール メタルM」「ブルー ザンジバルM」「オランジュ バレンシアM」、そして今回の試乗車がまとっていた「ブラン ペルレM」の全4色。
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3/12ルノー・スポール由来のデザインが採用されたインテリア。センターには7インチのタッチスクリーンが備わり、Apple CarPlayやAndroid Autoといったアプリを介したスマートフォンとのリンクが可能となっている。
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4/12最新のルノー車と同じく「ロザンジュ」と呼ばれるリアエンブレムの下に、車名を示すバッジが備わる。アライアンスパートナーである日産および三菱と共同開発した「CMF-B」プラットフォームが用いられている。
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5/121.3リッターエンジンとは思えないキビキビした走りに驚いた。さらに接地感や直進安定性の良さも、いかにも古き良き欧州車的な雰囲気でカーマニアを魅了する。
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6/12最高出力158PS、最大トルク270N・mの1.3リッター直4ターボエンジンに、同5PS、同19.2N・mのBSGと呼ばれる補助モーターが組み合わされる。トランスミッションは7段DCTで、「アルカナR.S.ラインE-TECHハイブリッド」にはないシフトパドルも備わる。
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7/12必要にして十分なパフォーマンスと、今回の試乗で17km/リッター近い数字を残した低燃費の両立が、「アルカナR.S.ライン マイルドハイブリッド」の魅力。この加速とこの燃費なら、「E-TECHハイブリッド」よりも30万円安いマイルドハイブリッド車のほうがお得かもしれない。
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8/1215年くらい前、欧州5カ国を走り回ったレンタカーの「フォード・フォーカス ワゴン」。エンジンは1.6リッター直4ディーゼルで、決して速いわけではなかったが、ドライバーを疲れさせないシャシー性能には感心した。
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9/12タイヤが地面に張り付いて離れないから、コーナリングもウルトライイ。トータルバランスやコスパは「E-TECHハイブリッド」よりも優れているのではないか?
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10/12「アルカナR.S.ラインE-TECHハイブリッド」と同じく、ダッシュボードのセンターに置かれたタッチスクリーンを用いてドライブモードやエアコン、室内照明などを任意にセッティングできる「ルノーマルチセンス」が標準で装備される。
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11/12地味で足のいい欧州車に乗ると、つい派手めな格上マシンを追い回したくなってしまう。この日は、首都高環状線で偶然居合わせたメルセデスのラグジュアリースポーツ「SL」がわれわれの獲物となった。
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12/12夜の首都高で味わった「アルカナ」のパフォーマンスに敬意を表して、車名の頭文字であるアルファベット「A」のポーズ。いや、もちろん意味はない。単なる気分です。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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