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2/212022年9月に発表された「フェラーリ・プロサングエ」。かねて“4ドアのフェラーリ”“悪路も走れるフェラーリ”に対する要望はあったが、スポーティーな走りを実現できないことから市販化には至らなかったという。それが、技術革新によってこれらの要素の両立にめどがついたことから、プロサングエがデビューする運びとなった。
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3/212つの峰で構成された造形が目を引くインストゥルメントパネルまわり。他のフェラーリの最新モデルと同じく、操作インターフェイスは大幅にデジタル化されている。
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4/21スタート/ストップスイッチやドライブモードセレクター「マネッティーノ」のコントローラーなどは、いずれもステアリングホイールに配置。メーターパネルは10.2インチの液晶ディスプレイだ。
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5/21センタークラスターには、空調や車高調整機能などを操作するコントロールパネルを配置。操作はダイヤル式のコントローラーとタッチパネルで行う。
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6/21ドアはいわゆる“観音開き”で、後席の優れたアクセス性と車体のコンパクト化を両立。リアドアには電動オープナーも装備されている。
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7/21フロントシートは適度なホールド性と快適性を同時に追求したもの。10個のエアバッグによって稼働するマッサージ機能も装備されている。
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8/21リアシートは完全な左右独立式で、個別にリクライニングなどの調整が可能。前席同様、シートヒーターが備わっている。
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9/21荷室容量はフェラーリ史上最大の473リッター。トノカバーおよび荷室と後席を仕切るボードは脱着可能で、後席をたたむとより広い積載スペースが得られる。
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10/21タイヤサイズは前が255/35R22、後ろが315/30R23。試乗車にはミシュランのSUV用ウインタータイヤが装着されていた。
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11/21足まわりには、48Vの電動アクチュエーターを用いたアクティブサスペンションを採用。状況に応じて減衰力を最適に調整できるほか、ロールやピッチの量を半分に抑えられるようになった。
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12/21「マネッティーノ」の走行モードは「アイス」「ウエット」「コンフォート」「スポーツ」「ESCオフ」の5種類。サスペンションの特性は、スポーツとESCオフでは「ソフト」「ミディアム」「ハード」の3種類、その他のモードでは「ソフト」と「ミディアム」の2種類から選択できる。
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13/21「プロサングエ」ではエンジンをフロントミドに搭載するだけでなく、8段DCTをリアに積むトランスアクスルレイアウトを採用。さらに、前輪に駆動力を伝達するパワートランスファーユニットをエンジンの前方に置くことにより、前:後=49:51という前後重量配分を実現した。
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14/21駆動システムには「GTC4ルッソ」由来の4WDを採用しており、さらにフロントにトルクベクタリング機構を、リアに電子制御デファレンシャルと後輪操舵機構を採用。高いコントロール性を実現している。
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15/21フロントの奥まった位置に搭載される「F140IA」型6.5リッターV12自然吸気エンジン。低い回転域から大トルクを発生する特性と、フェラーリならではの胸のすく吹け上がりを実現するべく、吸排気系やバルブタイミング、シリンダーストロークなど、随所に改良が加えられた。
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16/21フェラーリならではの高い動力性能と、このスタイリングと高度な4WD機構が実現する悪路走破性、そして4ドア・4シーターならではの機能性を併せ持つ「フェラーリ・プロサングエ」。肯定的な人はもちろん、否定的な意見を持つ古参のフェラーリファンも、ぜひ一度試してみてほしい。
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17/21フェラーリ・プロサングエ
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西川 淳
永遠のスーパーカー少年を自負する、京都在住の自動車ライター。精密機械工学部出身で、産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰(ふかん)して自動車を眺めることを理想とする。得意なジャンルは、高額車やスポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域。
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