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1/92023年5月24日、本田技研工業の青山本社で記者会見が開かれ、2026年シーズンからのホンダのF1復帰が発表された。写真は、会見に臨む本田技研工業の三部敏宏 代表執行役社長(写真左)と、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チームのローレンス・ストロール会長(同右)。(写真:本田技研工業)
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2/9ホンダは、2026年からアストンマーティンにパワーユニットを独占供給する。オーナーであるローレンス・ストロール氏の「数年内にタイトルを獲得する」という号令のもと、巨額の投資を受けているアストンマーティン。2023年は、「AMR23」(写真)の高いパフォーマンスにより、シーズン第8戦を終えてコンストラクターズランキング3位と躍進を遂げている。(写真:Aston Martin)
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3/9F1のパワーユニットは、2014年から1.6リッターV6エンジンと2種類の発電機兼モーター(MGU)を合わせたハイブリッド式。2022年8月に承認された、2026年からのレギュレーションでは、MGUのうち熱エネルギー回生用の「MGU-H」が廃止される一方、運動エネルギーを電力に変える「MGU-K」の出力を3倍にアップさせることが決まっている。内燃機関と電気モーターが同じ程度の出力を担うことになり、モーターや電力制御のノウハウを市販車に応用することも期待されている。写真は2019年シーズンのF1を戦った「ホンダRA619H」。(写真:柄谷悠人)
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4/9レッドブルとアルファタウリには、ホンダ・レーシング(HRC)を通じて2025年までホンダ製のパワーユニットが供給されることとなっているが、2026年からは、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)製のパワーユニットにフォードのバッジが付けられることが決まっている。(写真:Getty Images / Red Bull Content Pool)
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5/92015年からのホンダF1第4期は、第2期で黄金期をともに築いたマクラーレンとの“失敗”から始まった。ホンダのパワーユニットはパワーがなく、よく壊れ、準備不足と読みの甘さが露呈した。マクラーレンとの関係は当初の予定より早く3年で終了。最上位5位(3回)、コンストラクターズランキングは6位(2016年)がベストという散々な結果だった。(写真:Newspress)
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6/9マクラーレンに三くだり半を突きつけられ、また新たなパートナーとして協議を進めていたザウバーとも破談に。孤立無援になりかけたホンダに手を差し伸べたのがトロロッソ(現アルファタウリ)だった。2018年に「トロロッソ・ホンダ」(写真)として再出発。チームとの信頼関係を築き、パワーユニットの信頼性と性能を着実に向上させた結果、翌2019年にはレッドブルとのタッグが実現することになる。(写真:Getty Images / Red Bull Content Pool)
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7/9ホンダとしての参戦の最終年となった2021年シーズンは、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(写真右)と、7冠王者であるメルセデスのルイス・ハミルトンが熾烈(しれつ)なタイトル争いを繰り広げ、最終戦では劇的大逆転でフェルスタッペンが初の栄冠を手にした。2022年には22戦17勝しフェルスタッペンは2連覇、レッドブルは2013年以来となるコンストラクターズチャンピオンを獲得。そして今シーズンはこれまでの7レースで全勝と、レッドブル・ホンダの黄金期が到来している。(写真:Getty Images / Red Bull Content Pool)
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8/9アストンマーティンのF1マシンには、2025年までメルセデスのパワーユニットが搭載されることになっているが、パワーユニットのみならずギアボックスやリアサスペンションもメルセデスから供給されているため、ホンダに切り替える2026年以降はマシン後部の主要コンポーネントの自社開発にも取り組む必要がある。(写真:Aston Martin)
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9/9今シーズンは、アストンマーティンに移籍したばかりの大ベテラン、フェルナンド・アロンソ(写真)が表彰台の常連となっている。2026年のドライバーラインナップを予想するのは時期尚早だが、アストンマーティンのシートのうち1つはオーナーの息子ランスに確約されているといってよく、事実上、1つしか空きはできない。現役最年長ドライバーにして3年後には45歳になる2冠王者アロンソが、その1席を虎視眈々(たんたん)と狙っているであろうことは想像に難くない。(写真:Aston Martin)

柄谷 悠人
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