-
1/17
-
2/172024年3月に発表された「ハスクバーナ・スヴァルトピレン801」。2020年まで販売されていた「スヴァルトピレン701」の後継モデルにあたり、スクランブラー風のミニマルな車体に、シリーズ最大排気量のエンジンを搭載している。
-
3/17ハスクバーナMCはスウェーデン発祥のバイクブランドで、現在はKTMの傘下に入っている。得意分野は競技用を含むオフロードモデルだが、2018年に「ヴィットピレン/スヴァルトピレン」シリーズを導入して以来、ロードモデルにも注力している。
-
4/17デザイン上のアイコンともなっている、LEDリング付きの丸目1灯のヘッドランプ。ランプの上の小さなスクリーンは、過去のモデルにはなかった新型「スヴァルトピレン」シリーズの特徴だ。
-
5/17タイヤサイズは前が120/70R17、後ろが180/55R17。5スポークのキャストホイールに、ダート走行も想定したピレリの「MT60 RS」を組み合わせる。
-
6/17「KTM 790デューク」にも搭載される、排気量799ccの並列2気筒DOHCエンジン。最高出力は105PS、最大トルクは87N・mと、従来モデル「ハスクバーナ・スヴァルトピレン701」より、実に30PSものパワーアップを果たしている。
-
7/17インターフェイスの役割を担う5インチのフルカラーディスプレイ。ライディングモード等の操作画面は、ご覧のとおり“絵付き”となっており、非常に設定がわかりやすく、操作しやすい。
-
8/17ブレーキはスペインのJ.Juan製で、前がφ300mmのダブルディスクとラジアルマウント4ピストンキャリパーの、後ろがφ240mmのシングルディスクと1ピストンフローティングキャリパーの組み合わせだ。ボッシュ製ABSの制御には、後輪への介入をカットする「スーパーモト」モードも用意される。
-
9/17エンジンの回転はスムーズで、気負いなくスロットルを開けることが可能。しかも十二分にパワフル、トルクフルで、扱いやすさと力強さを併せ持ったエンジンといえる。
-
10/17サスペンションは前後ともにWP製で、前がφ43mmのオープンカートリッジを用いた倒立フォーク、後ろがリバウンド調整機能付きのモノショックとなっている。
-
11/17他の「ヴィットピレン/スヴァルトピレン」のモデルとも共通する、ユニークな形状のタンクカバー。燃料タンクの容量は14リッターだ。
-
12/17車両骨格はチューブラーフレームで、パワーユニットもストレスメンバーとして使用。鋼管にはクロームモリブデン鋼を使っており、剛性としなやかさのバランス、そして軽さを追求している。
-
13/17シートは2ピース構造で、雨にぬれても滑らないよう、ヒートスタンプ加工されたパッド入りのリブが施されている。
-
14/17シート高は「スヴァルトピレン701」より15mm低い820mm。身長170cmの筆者がまたがると、カカトまで地面にべったり……とまではいかないが、両足をゆとりをもって接地させることができる。
-
15/17走りのよさと扱いやすさを高レベルで両立した「スヴァルトピレン801」。盛り上がりを見せるソフトスポーツバイクというカテゴリーにおいて、ベンチマークとなりそうな一台だった。
-
16/17ハスクバーナ・スヴァルトピレン801
-
17/17

河野 正士
フリーランスライター。二輪専門誌の編集部において編集スタッフとして従事した後、フリーランスに。ファッション誌や情報誌などで編集者およびライターとして記事製作を行いながら、さまざまな二輪専門誌にも記事製作および契約編集スタッフとして携わる。海外モーターサイクルショーやカスタムバイク取材にも出掛け、世界の二輪市場もウオッチしている。
試乗記の新着記事
-
BMW M235 xDriveグランクーペ(4WD/7AT)【試乗記】 2025.9.15 フルモデルチェンジによってF74の開発コードを得た新型「BMW 2シリーズ グランクーペ」。ラインナップのなかでハイパフォーマンスモデルに位置づけられる「M235 xDrive」を郊外に連れ出し、アップデートされた第2世代の仕上がりと、その走りを確かめた。
-
スズキ・アルト ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】 2025.9.13 「スズキ・アルト」のマイナーチェンジモデルが登場。前後のバンパーデザインなどの目に見える部分はもちろんのこと、見えないところも大きく変えてくるのが最新のスズキ流アップデートだ。最上級グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。
-
トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”【試乗記】 2025.9.12 レースやラリーで鍛えられた4WDスポーツ「トヨタGRヤリス」が、2025年モデルに進化。強化されたシャシーや新しいパワートレイン制御、新設定のエアロパーツは、その走りにどのような変化をもたらしたのか? クローズドコースで遠慮なく確かめた。
-
トヨタ・カローラ クロスZ(4WD/CVT)【試乗記】 2025.9.10 「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジモデルが登場。一目で分かるのはデザイン変更だが、真に注目すべきはその乗り味の進化だ。特に初期型オーナーは「まさかここまで」と驚くに違いない。最上級グレード「Z」の4WDモデルを試す。
-
ホンダ・レブル250 SエディションE-Clutch(6MT)【レビュー】 2025.9.9 クラッチ操作はバイクにお任せ! ホンダ自慢の「E-Clutch」を搭載した「レブル250」に試乗。和製クルーザーの不動の人気モデルは、先進の自動クラッチシステムを得て、どんなマシンに進化したのか? まさに「鬼に金棒」な一台の走りを報告する。
新着記事
-
NEW
第844回:「ホンダらしさ」はここで生まれる ホンダの四輪開発拠点を見学
2025.9.17エディターから一言栃木県にあるホンダの四輪開発センターに潜入。屋内全天候型全方位衝突実験施設と四輪ダイナミクス性能評価用のドライビングシミュレーターで、現代の自動車開発の最先端と、ホンダらしいクルマが生まれる現場を体験した。 -
NEW
アウディSQ6 e-tron(4WD)【試乗記】
2025.9.17試乗記最高出力517PSの、電気で走るハイパフォーマンスSUV「アウディSQ6 e-tron」に試乗。電気自動車(BEV)版のアウディSモデルは、どのようなマシンに仕上がっており、また既存のSとはどう違うのか? 電動時代の高性能スポーツモデルの在り方に思いをはせた。 -
NEW
第85回:ステランティスの3兄弟を総括する(その3) ―「ジープ・アベンジャー」にただよう“コレジャナイ感”の正体―
2025.9.17カーデザイン曼荼羅ステランティスの将来を占う、コンパクトSUV 3兄弟のデザインを大考察! 最終回のお題は「ジープ・アベンジャー」だ。3兄弟のなかでもとくに影が薄いと言わざるを得ない一台だが、それはなぜか? ただよう“コレジャナイ感”の正体とは? 有識者と考えた。 -
NEW
トランプも真っ青の最高税率40% 日本に輸入車関税があった時代
2025.9.17デイリーコラムトランプ大統領の就任以来、世間を騒がせている関税だが、かつては日本も輸入車に関税を課していた。しかも小型車では最高40%という高い税率だったのだ。当時の具体的な車両価格や輸入車関税撤廃(1978年)までの一連を紹介する。 -
内燃機関を持たないEVに必要な「冷やす技術」とは何か?
2025.9.16あの多田哲哉のクルマQ&Aエンジンが搭載されていない電気自動車でも、冷却のメカニズムが必要なのはなぜか? どんなところをどのような仕組みで冷やすのか、元トヨタのエンジニアである多田哲哉さんに聞いた。 -
トヨタ・ハリアーZ“レザーパッケージ・ナイトシェード”(4WD/CVT)【試乗記】
2025.9.16試乗記人気SUVの「トヨタ・ハリアー」が改良でさらなる進化を遂げた。そもそも人気なのにライバル車との差を広げようというのだから、その貪欲さにはまことに頭が下がる思いだ。それはともかく特別仕様車「Z“レザーパッケージ・ナイトシェード”」を試す。