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2/192023年7月に上陸したG60型と呼ばれる新型「BMW 5シリーズ」。1972年に誕生した初代モデルから数えて8代目にあたる。伝統的なエッセンスを踏襲しつつ、進化した内外装デザインが特徴だ。
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3/19今回、新型「BMW 5シリーズ」で唯一のディーゼルエンジン搭載車となる「523d xDrive Mスポーツ」に試乗した。車両本体価格は918万円。シンプルなリアまわりでは水平基調のテールランプデザインが目を引く。
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4/19天地方向に拡大したキドニーグリルは夜間走行時にライトアップされる。ツインヘッドランプとキドニーグリルで構成されるそのフロントフェイスは、ひと目でBMW車だとわかるものだ。
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5/19メーターパネルが12.3インチ、センターディスプレイが14.9インチとなるBMW車でおなじみの「カーブドディスプレイ」が採用されたコックピット。前席まわりは水平基調の立体的なダッシュボードと、幅の広いセンターコンソールが織りなすゆとりある空間に仕上げられている。
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6/19「523d xDrive Mスポーツ」のボディーサイズは、全長×全幅×全高=5060×1900×1515mm、ホイールベースは2995mm。写真の外板色は「ミネラルホワイト」と呼ばれるもの。実車を前にすると、先々代「7シリーズ」に匹敵するサイズ感に圧倒される。
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7/19「Mスポーツ」グレードではウィンドウエリアのモール類がブラックで統一される。後端の「ホフマイスターキンク」の部分に「5」のロゴが刻まれるのは、新型「5シリーズ」全車に共通する意匠。
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8/19オプションの「エクスクルーシブメリノレザーパッケージ」が選択された今回の試乗車では、「シルバーストーンII×アトラスグレー」のコンビ表皮カラーを採用する「BMWインディビジュアルレザーメリノ」シートに、アクティブベンチレーションが内蔵されていた。
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9/19ゆったりとした空間が広がる新型「5シリーズ」の後席。背もたれには、荷室上部のレバーで作動する40:20:40の分割可倒機構が備わっている。
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10/19エンジン車とピュアEVで基本骨格を共有するのも新型「5シリーズ」の特徴。ブラックのサイドスカートがそのままリアバンパー下部にまで続くようにデザインし、車体の厚みを視覚的に抑制するなどの工夫が施されている。
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11/1914.9インチサイズのタッチ式センターディスプレイをダッシュボードの一等地に配置。写真は走行プログラムやメーター内のデザイン、アンビエントライトなどを変更できる「MY MODE(マイモード)」の選択画面を表示した様子。
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12/19センターディスプレイ下部や、ダッシュボード中央を通りドアトリムまで水平に配置される、立体的なクリスタルの「BMWインタラクションバー」を標準で装備。走行モードに応じてアンビエントライトとして車内をムーディーに演出するほか、ハザードランプと連動して点灯するのも同アイテムの特徴だ。
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13/19ロングホイールベース化や前後トレッドの拡大、ボディー剛性の強化を行いながら、BMW伝統の前後50:50の重量配分を堅持。ホイールスリップテクノロジーや統合ブレーキシステム、可変レシオ付きのスポーツステアリングシステムを全車に標準で装備している。
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14/19センターコンソールのスイッチパネルに、トグルスイッチ式のシフトセレクターや「iドライブ」のコントローラーなどを整然と配置。スイッチパネルは、アームレストに腕を置くと自然な操作位置になるよう、前方に向かって傾斜がつけられている。
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15/19インナーホイールハウスの張り出しが気になる荷室の容量は520リッター。トランクリッドのヒンジ部分にコンビニフックが備わるほか、フットオープン/クローズ機能付きの「オートマチックトランクリッドオペレーション」が標準で装備されている。
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16/19「523d xDrive Mスポーツ」はブラックとグレーの「Mエアロダイナミックホイール936Mバイカラー」と呼ばれる19インチホイールを標準装備としている。今回の試乗車は245/45R19サイズの「ピレリPゼロ」タイヤが組み合わされていた。
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17/1945%偏平のスポーティーなタイヤを装着しながら、ロードノイズが小さくスムーズでフラットな乗り心地が味わえる「523d xDrive Mスポーツ」。ガソリン車の「523i」よりも100kg以上重いが、鈍重なイメージはなかった。
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18/19BMW 523d xDrive Mスポーツ
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河村 康彦
フリーランサー。大学で機械工学を学び、自動車関連出版社に新卒で入社。老舗の自動車専門誌編集部に在籍するも約3年でフリーランスへと転身し、気がつけばそろそろ40年というキャリアを迎える。日々アップデートされる自動車技術に関して深い造詣と興味を持つ。現在の愛車は2013年式「ポルシェ・ケイマンS」と2008年式「スマート・フォーツー」。2001年から16年以上もの間、ドイツでフォルクスワーゲン・ルポGTIを所有し、欧州での取材の足として10万km以上のマイレージを刻んだ。
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