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1/122024年10月6日にグローバルデビューしたハイパフォーマンススーパーカー「マクラーレンW1」。かつての「マクラーレンF1」と「マクラーレンP1」に続く、マクラーレンのフラッグシップモデルだ。W1が発表された10月6日は、50年前にマクラーレンがF1において初めて“世界チャンピオン”になった記念日でもある。
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2/121992年に登場した「マクラーレンF1」。F1マシンの設計者ゴードン・マーレイが開発を指揮した。最高出力627PSを誇るBMW M社製のV12エンジンをカーボンモノコックにカーボン+ケブラー複合素材のシャシー/ボディーに搭載している。
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3/122012年9月のパリモーターショーでデザインスタディーが公開され、2013年のジュネーブモーターショーで市販モデルがデビューした「マクラーレンP1」。最高出力737PSの3.8リッターV8ツインターボに、同179PSの電気モーターを組み合わせたハイブリッドパワートレインを採用する。
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4/12時代を築いてきたマクラーレンのトップエンドモデル。左から「F1」「P1」、そして2024年10月にデビューした「W1」。
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5/12F1(フォーミュラ1)での経験から生まれたグラウンドエフェクトエアロダイナミクスを追求してデザインされたという「W1」のエクステリア。絞り込まれたフロントセクション、ディフューザーそのもののようなリアセクションは、見る者を圧倒する。
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6/12「W1」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4635×2074×1182mm、ホイールベースは2680mm。エクステリアの空力性能は、350時間にわたる風洞実験と、5000カ所におよぶテストセッションで磨き上げられた。
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7/12「レース」モードを選択すると車高がフロントで37mm、リアで17mm下がり、リアウイングがおよそ300mm後方に伸びる。「レース」モードでの走行時には最大で1000kgのダウンフォースを発生するという。
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8/12「W1」のリアビュー。プリプレグカーボンファイバーでつくられたモノコック「エアロセル」はマクラーレン史上最軽量で、車重は1399kg(乾燥重量)と発表されている。
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9/12リアミドに搭載されるパワーユニットは、4リッターV8ツインターボにEモジュールを組み合わせたハイブリッドシステム。エンジン単体の最高出力は928PS、最大トルクは900N・mで、これに同378PS、同440N・mのラジアルフラックス型モーターが備わる。
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10/12左右のシートは、カーボンモノコックのエアロセルにリジッドマウントされる固定式。ドライビングポジションは、メーターナセルとステアリングホイール、そしてフットレストを含むペダルを前後させることで調整できる。
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11/12ホイールはフロントが19インチ、リアが20インチのマグネシウム製で、フロントに265/35R19、リアに335/30R20サイズの専用開発された「ピレリPゼロR」タイヤを装着する。
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12/122024年11月に日本でお披露目された「W1」。アンヘドラル式と呼ばれるマクラーレンで初となるガルウイングスタイルのドアを採用する。販売台数は世界限定399台。すでに全車両のオーナーが決まっており、その価格は200万ポンド(約3億9000万円)以上とのこと。

櫻井 健一
webCG編集。漫画『サーキットの狼』が巻き起こしたスーパーカーブームをリアルタイムで体験。『湾岸ミッドナイト』で愛車のカスタマイズにのめり込み、『頭文字D』で走りに目覚める。当時愛読していたチューニングカー雑誌の編集者を志すが、なぜか輸入車専門誌の編集者を経て、2018年よりwebCG編集部に在籍。
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