-
1/22トヨタが日本導入を決定した、フルサイズピックアップトラック「タンドラ」。米テキサスのサンアントニオ工場で生産される。
-
2/22全長×全幅×全高=5930×2030×1980mmという、超特大ボディーが魅力の「タンドラ」。この巨体を前にすれば、全長が5mに満たない「アルファード」も「ランドクルーザー“300”」も、しょせんはお子ちゃまである。
-
3/22日本に導入される仕様は最上級グレードの「1794エディション」のみで、左ハンドルのまま販売される。……これまで、日本で販売されるキャデラックやシボレーなどを「左ハンドルのままなんて!」と批判していた皆さまの、反応が見たいもんである(笑)。
-
4/22ホンダが日本導入を発表した「アキュラ・インテグラ タイプS」。なんとアキュラの“A”エンブレムもそのままに販売される予定とか。
-
5/22ほった「『インテグラ タイプS』なら、左ハンドルのMT車でヒール&トウをキメられそうですね」
清水「なにせ中身は『シビック タイプR』だからねぇ」 -
6/22米国道路安全保険協会(IIHS)による自動車衝突試験の様子。実はアメリカでは、自動車の安全基準に関して、歩行者保護の規定が長らく設けられていなかった。流れが変わったのはわずか2年前の2024年9月のことで、歩行者の交通事故死者数が増えたことを受け、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が歩行者保護に関する規則案を策定。現在は法制化に向けた審査と新車評価の導入準備が進められている。
-
7/22人を車体下部に巻き込まないためのバンパー形状に、頭部を保護するためのボンネットまわりの空間確保等々、クルマのフロントまわりの意匠は、歩行者保護のために大きな制約を受けている。
-
8/22清水「歩行者保護の部分って、日本に導入されているアメリカ車はどうやっているの?」
ほった「『シボレー・コルベット』なんかは、日本仕様では本国仕様とフロントフードの部品を使い分けていると聞いたことがあります。そもそも、グローバルモデルはドメスティックな車種と違って、各仕向け地の安全基準を考慮して開発をしますからねぇ」 -
9/22渕野「今のところ、アメリカ車の衝突安全領域における歩行者保護は、各社の自主的な努力に任せている部分があるのですよね」
清水「『トヨタ・タンドラ』のこのフロントまわりは……大丈夫そうかな?」 -
10/22先代「メルセデス・ベンツGクラス」のAMGモデル(2015年)。サイドマフラーがカッコいいが、これが日本で合法化されるのは、2017年になってからだった。
-
11/22商品戦略の変遷がマフラーに表れていたクルマといえば、今はなきアメリカンスポーツの「ダッジ・バイパー」だ。当初はド迫力のサイドマフラーだったが、海外展開を考えて、1996年よりリア・センター出しに変更。その後、2003年モデルでアメリカのドメスティックカーに回帰するとともに、マフラーはサイド出しに戻された。日本で並行輸入車を販売していたお店、並行輸入車のオーナーは皆、かつてはこのマフラーで苦労したのだとか……。
-
12/22清水氏もかつて所有していたという「日産ガゼール」。
清水「昔の日本車はみんなフェンダーミラーで、とにかくダサかったんだよ……。ドアミラー解禁に導いてくれた外圧には、感謝しかないね!」 -
13/22アメリカで万年ベストセラーの座に君臨する「フォードFシリーズ」。写真は定番の「F-150」だ。
-
14/22フォードの「Fシリーズ」には、「スーパーデューティー」と称される、よりタフでさらに巨大なモデルもラインナップされる。こちらは“デューリー”といって、リアがダブルタイヤになっている「F-350ラリアット」。
-
15/22こちらは万年2位の「シボレー・シルバラード」。余談だが、アメリカのフルサイズピックアップトラックの広報写真は、なにかとヒッチメンバーで荷物やトレーラーハウスを引っ張りがち(笑)。かの地でデカいピックアップに期待されるイメージが、なんともわかりやすくて面白い。
-
16/22こちらは2025年の米国販売ランキングで5位に入った「ラム」。ステランティスの(要は旧クライスラー系の)フルサイズピックアップトラックだ。北米市場に疎いタバレスCEO時代には、V8を廃止してファンから非難をごうごうに浴び、あわてて「やっぱり復活させます!」と発表するハメになった。なにやってんだか。
-
17/222025年の米国販売ランキングで6位に入った「GMCシエラ」。実は「シボレー・シルバラード」の姉妹車で、これらGM系フルサイズピックアップの販売台数を合わせると、その数は1位の「フォードFシリーズ」を超える。
-
18/22トヨタが北米で販売しているミドルサイズピックアップトラック「タコマ」。2025年の米国販売で10位に入る人気車種で、実は兄貴分の「タンドラ」より断然売れっ子だったりする。
-
19/22日本ですでに販売されている、タイ生産のミドルサイズピックアップトラック「ハイラックス」。写真は従来型で、2026年の年央には新型が日本に導入される予定だ。
-
20/22「タンドラ」の導入で気になるのが、アフターサービスの体制だ。既存の日本のラインナップにはない巨大なクルマだけに、整備作業ができる設備のあるディーラーは限られるのではないか。
-
21/22ボディーサイズはいかにもアメリカンな「タンドラ」だが、パワーユニットは3.4リッターV6ターボエンジンか、同エンジンをベースとしたハイブリッドしかない。米国仕様にもV8は存在しないのだ。
ほった「まぁ最近は、ほかのトラックでも6気筒の販売は多いんですけどね」 -
22/22月販販売台数は80台を計画している「トヨタ・タンドラ」。それでも年間では960台となる訳で……。
ほった「トヨタ車としては、これでも超絶控えめな数字なんでしょうけど……そんなに売れるんですかねぇ?」
清水「売れなくていいよ、そのほうがエクスクルーシブ感が出るし。第一、こんなのが月に何千台も売れたら、細くて狭い日本の道路はめちゃくちゃになっちゃうよ!(笑)」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第125回:「日産エルグランド」と「メルセデス・ベンツVLE」(後編) ―古豪復活と新勢力の出現で進むミニバンデザインの多様化― 2026.8.19 帰ってきたキング・オブ・ミニバンこと新型「日産エルグランド」に、メルセデス・ベンツが世に問うた乗用MPVの「VLE」。古豪の復活とニューモデルの登場で、高級ミニバンのトレンドはどう変わるのか? オラオラ系が幅を利かすミニバンデザインの未来を考えた。
-
第124回:「日産エルグランド」と「メルセデス・ベンツVLE」(前編) ―絶対王者に戦いを挑む、次世代高級ミニバンのカーデザイン― 2026.8.12 日産が新型「エルグランド」を発売し、海の向こうではメルセデス・ベンツが「VLE」を発表するなど、いまにわかに盛り上がりを見せている高級ミニバンのかいわい。新興勢力は王者「トヨタ・アルファード」の存在を超えられるのか? カーデザイン視点で考えた。
-
第123回:新型「日産キックス」とゆかいな仲間たち(後編) ―ライバル比較で浮き彫りになる日産デザインの底力― 2026.8.5 日産ひさびさの話題作となっている新型「キックス」だが、盛況なコンパクトSUV市場は競合ひしめくレッドオーシャン! ライバルと比較しても、キックスのデザインは埋もれない逸品と言えるのか? カーデザインの識者とともに、日産デザインの実力に迫る。
-
第122回:新型「日産キックス」とゆかいな仲間たち(前編) ―すべては計画どおり!? 物議をかもすフロントデザインの正否― 2026.7.29 日産が満を持して日本に導入した、コンパクトSUVの新型「キックス」。失敗が許されない量販車種だけにデザインはコンサバかと思いきや、実際にはかなり強烈な“顔”の持ち主だった。物議をかもすその容貌は確信犯の所業か? カーデザインの識者と考えた。
-
第121回:幽玄なるBMWアルピナ(後編) ―成功のためには美学を捨てろ? “優雅なラグジュアリーカー”の成否を考える― 2026.7.22 BMWのクルマをベースに、優雅で上品なグランドツアラーを仕立ててきたBMWアルピナ。BMWの傘下で再出発を切ったラグジュアリーブランドは、その美学を守り続けられるのか? オラオラ系がもてはやされる高級車マーケットでの成否を、カーデザインの識者と考えた。
新着記事
-
NEW
OEM車で自社製品らしさを出すために、多田さんだったら何をする?
2026.8.25あの多田哲哉のクルマQ&A他メーカーが開発したクルマを、自社製品として別の名前でユーザーに供給するOEM車。エンジニアの工夫次第で、オリジナルとは異なる独自の個性を出すことはできるのか? 元トヨタの車両開発者、多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
BMW 120オリジナル(FF/7AT)【試乗記】
2026.8.25試乗記BMWの主要モデルに新グレードの「オリジナル」が設定された。位置づけとしては新たなエントリーグレードということになるが、BMWらしさを損なうことなく装備を厳選し、価格を抑えたのがポイントだという。「1シリーズ」の「120オリジナル」の仕上がりをリポートする。 -
NEW
トライアンフ・スラクストン400(6MT)【レビュー】
2026.8.25試乗記カフェレーサーの本場である、イギリスのトライアンフがリリースした「スラクストン400」。車名のとおり、カジュアルに楽しめる400ccクラスのマシンではあるのだが、その実物からは、エントリーモデルとは思えない本物の香りが漂っていた。 -
NEW
スズキeスカイ プロトタイプ(FWD)【試乗記】
2026.8.24試乗記スズキが満を持して世に問う、軽規格の新型電気自動車「eスカイ」。軽乗用車の本質である、生活の足としてのちょうどよい性能を追求したという一台は、どのようなクルマに仕上がっているのか? 2026年秋の正式発表を前に、プロトタイプモデルに試乗した。 -
デビュー4年でどう変わる? 最新型「トヨタ・クラウン クロスオーバー」の詳細を予測する
2026.8.24デイリーコラム2022年7月のデビューから4年がたち、仕様変更が予告された「トヨタ・クラウン クロスオーバー」。では、どこがどう変わるのか? 最新型の発売を前に、さまざまな角度からポイントを予測してみよう。 -
トヨタRAV4アドベンチャー(前編)
2026.8.23思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が新型「トヨタRAV4」に試乗。ご存じのとおり今やトヨタの屋台骨を支えるSUVであり、先代モデルではグローバルでの年間販売台数が100万台に到達。世界で最も多く販売されるトヨタ車の6代目だ。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。