第117回:激論! BEVスーパースポーツ(後編) ―“変顔デザイン”の「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」は20年後に評価される!?―

2026.06.24 カーデザイン曼荼羅 渕野 健太郎清水 草一
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2026年5月に発表された2代目「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」。初代とは異なり、BEVのハイパフォーマンスカーとして登場した。
2026年5月に発表された2代目「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」。初代とは異なり、BEVのハイパフォーマンスカーとして登場した。拡大

「フェラーリ・ルーチェ」に「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」と、立て続けにデビューしては物議を醸す電気自動車(BEV)のスーパースポーツ。その造形美が理解されないのは、私たちが既存の価値観にとらわれているからなのか? カーデザインの識者と考えた。

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ポルシェのBEVサルーン「タイカン」。2019年に北米、中国、欧州(ドイツ)の3カ所で同時に発表された。
ポルシェのBEVサルーン「タイカン」。2019年に北米、中国、欧州(ドイツ)の3カ所で同時に発表された。拡大
2024年の大幅改良を経て、フロントマスクはやや硬質な意匠へと変更されたが、全体のイメージは踏襲されている。
2024年の大幅改良を経て、フロントマスクはやや硬質な意匠へと変更されたが、全体のイメージは踏襲されている。拡大
ルーフラインやフェンダーまわりのボディーの丸み、Cピラーの処理などに注目。「タイカン」は伝統ある「911」の意匠を受け継ぐことで、「新しいけどどこから見てもポルシェ」というデザインを実現しているのだ。
ルーフラインやフェンダーまわりのボディーの丸み、Cピラーの処理などに注目。「タイカン」は伝統ある「911」の意匠を受け継ぐことで、「新しいけどどこから見てもポルシェ」というデザインを実現しているのだ。拡大
低いプロポーションを実現するべく、設計が吟味された「J1プラットフォーム」。そのかいあって、「タイカン」の重心高は「911」よりも低いという。ノッポな「ルーチェ」を“スポーツカー”と表したフェラーリの皆さまには、ぜひ「足が速ければスポーツカーですか?」と問いただしたい。
低いプロポーションを実現するべく、設計が吟味された「J1プラットフォーム」。そのかいあって、「タイカン」の重心高は「911」よりも低いという。ノッポな「ルーチェ」を“スポーツカー”と表したフェラーリの皆さまには、ぜひ「足が速ければスポーツカーですか?」と問いただしたい。拡大
ほった「まぁ、ワタシ個人としては『アウディe-tron GT』のほうが断然いいと思うんですけどね。面にメリハリがあって」 
清水「確かに、こちらも捨てがたいね」
ほった「まぁ、ワタシ個人としては『アウディe-tron GT』のほうが断然いいと思うんですけどね。面にメリハリがあって」 
	清水「確かに、こちらも捨てがたいね」拡大

やっぱりポルシェはスゴかった

webCGほった(以下、ほった):前回に続きまして、世間をにぎわすBEVスーパーカーのお話ですが……フェラーリ・ルーチェに関しては、この辺でようございますか?

渕野健太郎(以下、渕野):そうですね。というか、フェラーリ・ルーチェのエクステリアを見ていて、あらためてスゴいなと思ったものがあるんですよ。「ポルシェ・タイカン」のデザインです。

清水草一(以下、清水):確かに!

渕野:タイカンって、やっぱりポルシェにしか見えないじゃないですか。フェラーリもこれぐらいでよかったんじゃないかな。これまでのフェラーリをしっかり意識しながらBEV化したほうが、お客さんはわかりやすかったはずです。

清水:えーと、タイカンが登場して何年だろう?

ほった:2019年9月の世界初公開ですね(参照)。